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IIJの鈴木幸一社長(左)とパワードコムの種市健社長(右) |
IIJとパワードコムは、事業統合を含めた事業運営の一体化を検討していることを発表した。両社とTTNetの3社が合併を視野に入れた提携交渉を行なっていると報じた新聞報道を受けて開催した記者会見において明らかにしたもの。
今回の事業運営の一体化の検討は、IIJが持つ技術力と、パワードコムが持つ光ファイバ網といった経営資源を一元的に活用していくことを目的とする。現在のところ具体的に決定した事項はないが、2002年12月末を目標に具体策をまとめる作業に入る。
IIJの鈴木幸一社長は、パワードコムの光ファイバー網を指し「スケールを伴った形でやっていく」と統合による規模拡大を強調、パワードコムの種市健社長は「電力系の文化とIIJの持っている技術力と結合し一元的に活用してリーダーシップを確立していきたい」とIIJの技術力に期待を寄せた。
一体化については、IIJと東京電力系のパワードコムでは企業文化の違いが懸念されるが、パワードコムの種市社長は「IIJは若い人が羽ばたいているが、そういう点を学びたい」とIIJ側に歩み寄りを見せるなど、統合に前向きな検討を重ねていることを伺わせた。
また、一体化後の目標については、NTTと対抗できる勢力となることを挙げ、具体的には「技術的に優位に立って、シェアも同等」(IIJ鈴木社長)と述べた。
□ニュースリリース
http://www.iij.ad.jp/pressrelease/2002/iij0718.html
□IIJ
http://www.iij.ad.jp/
□パワードコム
http://www.poweredcom.net/
□クロスウェイブ コミュニケーションズ
http://www.cwc.co.jp/
(正田拓也)
2002/07/18 20:17
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