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NAC、7月のウイルス届出状況でFrethem亜種が驚異的な発生スピード

 日本ネットワークアソシエイツ(NAC)は、7月のウイルス届出状況を発表した。同社では7月に被害が急増したFrethemウイルスについて、亜種の発生状況などの詳細を報告している。

 7月の感染状況では、1位が「W32/Klez@MM」の267件、2位が「W32/Frethem.l@MM」の149件、3位が「W32/Badtrans@MM」の32件。しかし問い合わせ数で見るとW32/Frethem.l@MMが56件となり、他のウイルスががひと桁台であるのに比べて高い数値を示している。

 Frethemウイルスの発見は、米国時間で6月7日の「W32/Frethem.f@MM」が最初となる。約1カ月後の7月12日には「W32/Frethem.k@MM」が、さらに3日後の7月15日には日本で被害が多かった「W32/Frethem.l@MM」が発見され、亜種を含めたFrethemウイルスは現在まで9種類となっている。NACではFrethemが次々に複製されていることから、ウイルスのソースコードが何らかの方法で共有されている可能性があると見ている。また、7月25日移行に発見された亜種はEメールによる送信や自動的に起動する機能を持っておらず、新しい亜種になるにつれて機能が弱くなっている点を指摘している。

 ウイルス対策ソフトメーカー各社の報告でも依然として被害件数が1位であるKlezウイルスは、2001年10月29日に初めて発見されたのち、亜種の発生は2カ月半ほど後となっている。その後の発生頻度も約3カ月ごととなり、半年以上経った現在までで発見されているKlezウイルスは5種類。この数値と比較しても、Frethemウイルスの亜種の発生については驚異的なスピードであるとNACのMcAfee技術統括部はコメントしている。


□ニュースリリース
http://www.nai.com/japan/prelease/pr_02B.asp?pr=02/08/02
□関連記事:NAC、W32/Frethem.l@MMに関する感染レポート
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/07/17/nac.htm
□日本ネットワークアソシエイツ
http://www.nai.com/japan/

甲斐祐樹
2002/08/02 20:31

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