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@nifty、So-net、キュリオシティがeコマース分野で提携

提携がまとまり、握手するSo-netの山本泉二社長(左)、@niftyの古河建純社長(中央)、キュリオシティの西澤泰夫社長(右)

 ニフティ(@nifty)、ソニーコミュニケーションネットワーク(So-net)、キュリオシティの3社は、eコマース分野において提携し、10月中旬よりニフティの商品検索システム「ショッピングサーチ」を使って3社のショッピングモールを横断して商品を検索できるようにする。

 今回用いる商品検索システムは、@nifty、富士通、富士通研究所が開発した商品検索システム。商品情報を自動収集し、適切なカテゴリに分類するとともに、必要に応じてカテゴリを増やすなどの機能がある。対象となるショッピングサイトは、一般的なモール形式のほか、一部の特殊形式を除く独自作成した通信販売ページなども対応するため、店舗構造を変えることなく検索に対応できる。画像検索エンジンも搭載され、商品の色の識別や将来的には形による検索もサポートする。

 10月中旬の利用開始時には、「Shopping@nifty」「So-net e-Mart」「Shop@Curio」が参加モールとなり、50万点の商品の検索が可能とする。すでにhi-hoショッピングアベニューも参加を表明するなど他のショッピングモールへの開放を進め、2003年3月末までに、検索対象の商品を300万点とする予定だ。

 この「ショッピングサーチ」を利用することにより、各モールを巡回したり、一般向けの検索サイトからキーワードを工夫して商品を探したりといった手間がなくなり、商品の比較や吟味に純分な時間を費やすことができるという。

 今回の提携について、@niftyの古河建純社長は現在のeコマースについて「ほしいものがネット上にあるのに探せない、見つけられない問題は検索が垂直型だからだ」と指摘した。横断的に検索するシステムを提供することで、垂直型を水平型に変換するという狙いがあると説明した。

 So-netの山本泉二社長は「モールはそれぞれの個性を持ちながら、共通の仕組みで活性化させることができる」と提携のメリットを強調。キュリオシティの西澤泰夫社長は「自社のモールの集客力以上に大きな数のユーザーを集められる」と提携を喜び、「短期間で日本のショップが網羅できるオープンな場を作っていきたい」と希望を述べた。

 また、提携に関する次の取り組みとして、So-netの決済サービス「Smash」とニフティの「iREGi」の共通化を2003年度上期に実施し、相互のユーザーが、相互のシステムを利用できるようにするという。

 なお、So-netと@niftyといえば、昨年末から合併・統合検討の報道があったことが記憶に新しく、その点について記者から質問が集中した。合併交渉などが再燃するのではないかという問いに対して@niftyの古河社長は「eコマースを活性化したいという目的の提携で、それ以上でもそれ以下でもない」と否定。提携に至った経緯についても「eコマースの部署が両社に対して決済の話を進めていく中で、検索の話をしたところ合意に至った」と、合併交渉などとは無関係であることを強調した。


□ニュースリリース
http://www.nifty.com/corp/release/20020904.htm
http://www.so-net.ne.jp/corporation/release/2002/020904.html
□@nifty
http://www.nifty.com/
□So-net
http://www.so-net.ne.jp/
□キュリオシティ
http://www.curio-city.com/

正田拓也
2002/09/04 18:30

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