日本テキサス・インスツルメンツ(TI)は、IEEE 802.11bに対応した無線LANプロセッサ「TNETW1100B」を発表した。TIの「ELPテクノロジー」を搭載し、既存の一般的なIEEE 802.11b対応製品に比べ、消費電力を最大で10分の1に抑えたことが特徴。
TIによれば、IEEE 802.11bデバイスの送受信動作に費やされる実際の時間は稼働時間全体の5%で、残りの95%は待機状態であるという。待機時の消費電力を削減するELPテクノロジーを搭載した「TNETW1100B」では、待機時の消費電力を2mW以下に抑え、PDA組み込み時には電池使用時間が最長25%延長、オフィスアプリケーションを実行するノートパソコンでは消費電力を最大75%低減することに成功したという。
また、チップのサイズも同社の現行のIEEE 802.11b用のチップセット「ACX100」に比べて半分以下に小型化した。そのほか、独自のPBCC変調方式により、IEEE 802.11bの2倍にあたる22Mbpsの通信速度を実現した方式にも対応している。
現在、「TNETW1100B」はサンプル出荷中で、量産出荷は2002年第4四半期をめざしており、価格は1個あたり10ドル以下(1万個ロット)を予定しているという。
□プロダクト・インフォメーション・センター(PIC)
http://www.tij.co.jp/pic/
□日本テキサス・インスツルメンツ
http://www.tij.co.jp/
(正田拓也)
2002/09/04 12:17
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