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IPA、8月のウイルスおよび不正アクセス状況、不正アクセスは今年最小に

 情報処理振興事業協会(IPA)は、2002年8月のウイルスおよび不正アクセス届出状況を発表した。ウイルスの1位は「W32/Klez」で、5カ月連続の1位となる。また、不正アクセスの届出件数は今年最小の34件。

 W32/Klezの届出件数は1062件で、前月の1074件とほぼ同じ件数。4月以降毎月1000件を超える届出がIPAに寄せられているという。先月届出の多かった「W32/Frethem」は315件から131件に減少、沈静化に向かっていると考えられる。全体の届出件数は前月の1781件と同程度の1756件だが、実害率は9.7%から4.5%に減少している。

 IPAでは「インターネットを利用していれば誰でもウイルスに遭遇する可能性がある」とし、ウイルス被害を他人事と考えず対策を施すよう呼びかけている。また、ウイルス対策の手段として、トレンドマイクロやシマンテックのオンラインで利用できる無料ウイルスチェックや、プロバイダーのメールウイルスチェックサービス、Windowsなどソフトウェアのバージョンアップを勧めている。また、ブラウザやメールソフトを変更することもセキュリティ対策に有効であるとし、NetScapeやOperaを紹介している。

 不正アクセスでは、アクセス形跡に関する届出についても今年最小の14件。IPAでは個人ユーザーの届出が減少していることから、インターネットを利用している限り不正アクセスを受ける可能性があるということが定着し、ファイアウォールのログや警告だけで届出を行なうユーザーが少なくなったとみている。しかし、こういった情報は不正アクセスの状況を把握するために重要であるため、IPAではできるだけ届け出るよう呼びかけている。


□2002年8月のウイルス届出状況
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2002_09outline.html
□2002年8月の不正アクセス届出状況
http://www.ipa.go.jp/security/crack_report/20020905/0208.html
□関連記事:IPA/ISEC、「添付ファイルの取り扱いを見直そう!」と呼びかけ
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/08/02/ipaisec.htm
囗IPA
http://www.ipa.go.jp/

甲斐祐樹
2002/09/05 18:11

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