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機械産業記念事業財団、イベント「次世代カーとITホーム」を開催

開会式のテープカット
 財団法人機械産業記念事業財団は、東京都港区北青山のTEPIAプラザで「次世代カーとITホーム ~日本発 エコ&ユビキタス技術~」というイベントを9月5日から2003年7月25日まで開催する。入場は無料。

 このイベントは、生活になじみの深い「自動車」と「家電」をテーマとし、技術による日本の活性化の可能性を明らかにすることを目的としている。期間中にはIT家電や次世代カーのセミナーも開催し、次世代カーの試乗会イベントなども予定、日本のIT技術の認知を図っていく。また、10月1日より東京都江東区青海のサテライト会場「TEPIAデジタル・プラザ」との間をネットワークで接続、本会場と連動したイベントを展開する。

機械産業記念事業財団の濱岡平一会長
 財団法人機械産業記念事業財団の濱岡平一会長は、「少子高齢化や環境問題の深刻化など、高度な技術力が必要とされている」と日本の現状について語り、技術改革によって日本を活性化させる「日本を元気にする技術」が求められているとした。今回の展示イベントはこういった日本の活性化の可能性を明らかにすることが目的であり、エコロジーかつユビキタスな社会を実現するための技術と暮らしの変化を紹介しているという。

 展示スペースは、燃料電池やITS、ETCといった車に関する技術が展示された「次世代自動車技術ゾーン」、NTTドコモのFOMAやセコムのGPSを利用した位置検索システム「ココセコム」などが展示された「移動通信技術ゾーン」、ネットワーク家電や指紋認証システム、aiboの遠隔操作デモなどが体験できる「ITホーム技術ゾーン」で構成されている。また、会場入口にはイベントを象徴する技術が結集されているというスズキの次世代カー「Covie」が展示されていた。

 Covieは、2001年の東京モーターショーで紹介されたスズキのコンセプトカー。燃料電池を電源とし、天然ガスを利用して家庭で充電を行なう。通信機能を搭載し、Eメールを読んだり、目的地の情報を取得することが可能。また、IPv6対応の家電と接続することで、自宅を監視したり、冷蔵庫の中身などを確認することもできるという。腕時計型の次世代携帯端末を利用することで、ユーザー認証やデータの連携を図ることもできる。なお、Covieはあくまでコンセプトカーのため、具体的な仕様などは確定していないという。

 ITホーム技術ゾーンでは東芝から発売されているネット家電「FEMINITY」が展示されていた。ADSLやCATVといったブロードバンド回線をアクセスポイントに接続し、ホーム端末で家庭内の家電を操作する。アクセスポイントからホーム端末、家電へのネットワークにはBluetoothを利用する。会場ではFEMINITYシリーズの洗濯機、電子レンジ、冷蔵庫が展示されていた。

 イベントの開催期間は9月5日から2003年7月25日で、パートIが9月5日から12月13日、パートIIが2003年1月10日から3月14日、パートIIが2003年4月4日から7月25日までという3部構成になっている。休館日は毎週日曜日で、開館時間は平日が10時~18時、土曜・祝日が10時~17時となっており、無料で展示を楽しむことができる。

コンセプトカー「Covie」 SIIの腕時計型携帯端末
「FEMINITY」のホーム端末 「FEMINITY」シリーズの洗濯機


□TEPIA
http://www.tepia.or.jp/

甲斐祐樹
2002/09/05 14:13

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