松下電器は、ブロードバンド放送を家庭用テレビで楽しむためのブロードバンドTVチューナー「Broadnow(FZ-BB1000)」を同社の通販サイト「パナセンス」において300台限定で11月20日から先行販売する。予約は9月27日から10月31日まで受け付け、価格は9万9800円。
BroadnowはADSL・FTTH・CATVなどのブロードバンド網に接続し、動画配信やインターネットラジオ放送をテレビで楽しめるほか、ハードディスクレコーダーを内蔵し、ブロードバンド放送や地上波アナログ放送の録画も可能。また、インターネットから地上波アナログ放送の番組表データを取り寄せ、テレビに番組表を表示し録画予約することもできる。
動画コンテンツの再生機能は、isaoが提供するストリーミング動画ナビゲーションサービス「ON TV JAPAN BBサービス」と連携し、Broadnowのリモコンで、コンテンツを選択・検索するといったすべての操作を行なうことを可能にした。「ON TV JAPAN BBサービス」はインターネット上のコンテンツ番組表を提供するだけでなく、有料コンテンツについては課金代行業務も行なう。
また、ブロードバンドラジオは、アイエム・ネットワークス・ジャパンのインターネットラジオポータルサービス「iM Radio」と連携し、世界の音楽やニュースなどの専門局を含む約400局のインターネットラジオ放送を視聴できる。
ハードディスクレコーダーは、約40GBのハードディスクドライブを内蔵し、番組録画中でも番組の最初から視聴できる「追っかけ再生」機能を搭載、1.5倍速で再生すれば、途中で現在放送中の内容に追いつくことも可能となる。また、LAN上にある他のパソコンに「MediaStage for Broadnow」をインストールすることで、Broadnow内に録画した地上波アナログ放送の番組を視聴できる。
Broadnowでサポートする動画・音声形式はWindows Media Video/AudioおよびMP3。ハードディスクレコーダーの録画時間はLPで約27時間、SPで約16時間、XPで10.5時間となる。受信できる地上波アナログ放送は、1~62chとCATVの13~63ch。ブロードバンド回線用には100BASE-TXに対応するLANインターフェイスを装備し、スループットが1.5Mbps以上の通信環境が推奨される。
本体のサイズは430×292×73mm(幅×奥行×高)、重さは3.6kg、消費電力は使用時28W、待機時は8Wとなっている。
なお、パナセンスでの販売は300台限定で、申し込み期間内に予定台数を超えた場合は抽選となる。その後の正式販売は年が明けて2003年になるという。
□関連記事:松下、ブロードバンドコンテンツをTVで視聴できる専用チューナーを開発
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/01/23/tuner.htm
□パナセンス
http://www.sense.panasonic.co.jp/
□松下電器
http://www.matsushita.co.jp/
(正田拓也)
2002/09/27 18:12
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