NTTコミュニケーションズ（NTT Com）とワイコムは、無線LANサービスの相互乗入実験を開始する。実験は10月下旬から行なわれる予定で、NTT Comの「ホットスポット」、ワイコムの「Air 11」の利用者を対象にモニターを募るという。

　この相互乗り入れの実証実験は、他の無線LANサービス事業者と連携することでより迅速かつ効率的なサービス提供を目的として行なう。実証実験や利用実態調査と並行して、商用サービス提供を前提とした具体的な検討を進める。

　NTT Comの「ホットスポット」サービスは、IEEE 802.11b/11aの両方をサポートしているが、ワイコムの「Air 11」のエリアについては11bのみでの実験となる。実験期間については、約3カ月を目途としているが、実証実験の進捗状況により変動するため特に期限を設けていない。また、モニターの募集についても詳細は今後発表するという。

　なお、NTT Comは相互乗り入れの実証実験の発表とともに「ホットスポット」のエリア拡大の予定について発表した。従来の東京23区だけでなく、2002年10月から横浜市中区、大阪市淀川区・浪速区・中央区、札幌市中央区でサービス提供を開始予定とし、その後はさいたま市、千葉市、名古屋市、福岡市などに広げていくとした。

□ニュースリリース
http://www.ntt.com/release/2002NEWS/0009/0930.html
□ワイコム
http://www.wi-com.jp/
□ホットスポット
http://www.hotspot.ne.jp/
□NTTコミュニケーションズ
http://www.ntt.com/

（正田拓也）
2002/09/30 20:14