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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
マイクロソフト阿多社長、「Microsoft.NET」の取り組みについて講演

マイクロソフト代表取締役社長の阿多親市氏
 10月4日、CEATEC JAPAN 2002の会場において、マイクロソフト代表取締役社長の阿多親市氏が「.NETで変わるこれからの社会」と題する講演を行なった。今後発売予定の新製品「Windows XP Tablet PC Edition」のデモを交えながら、マイクロソフトが取り組んでいる「Microsoft.NET」を紹介している。

 阿多氏はまず、パソコンを取り巻く現在の環境を説明。CPUやメモリ類は、1980年代と比較して価格性能比が飛躍的に向上、「10万円のパソコンに数10GBクラスのHDDが搭載されているのはもはや当たり前」と語った。

 加えて最近はADSLやFTTHの登場で、通信速度も劇的な進化が見られるとし、「ブロードバンド環境でも日本は世界最高レベルに近づきつつある」とコメントした。

 こうした傾向の中、2000年6月に発表した「Microsoft.NET」は、「XML Webサービス」と呼ばれる技術を使って、あらゆる端末やOS間で相互に通信を行なおうというもの。阿多氏は例として、インターネット上の銀行決済サービスを、ある一般企業内の経理システムの中で利用する用途などを挙げた。

 「Microsoft.NET」に対応した、より具体的な技術・製品として紹介したのは、ペン型入力機器で画面上に手書き入力できる「Windows XP Tablet PC Edition」や、映像再生ソフトの新版「Windows Media Player 9」。また今後の方向性として、電話番号やFAX番号、メールアドレスといった個人への各種アクセス番号・記号を単一アドレスにまとめる仕組みの開発や、映像会議技術などをより充実させる必要性があると述べている。

 最後に阿多氏は、ウイルス被害などから守られた、安心して使えるパソコン環境の実現を目指して宣言された「Trustworthy Computing(信頼できるコンピューティング)」について言及した。インターネットをより活用したビジネスのためには絶対必要な用件としており、実現に向けて全力を注いでいくと語った。


□マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/
□CEATEC JAPAN 2002
http://www.ceatec.com/

森田 秀一
2002/10/04 16:55

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