J-COM Broadband(J-COM)は千葉県浦安市でサービス提供している「J-COM Broadband 浦安」において、IP電話の技術・運用実験を11月1日から1月31日まで行なう。「050」番号を使わずにNTTの一般電話番号をそのまま引き継ぎ、110番や119番といった緊急電話もサポート、固定電話と同等のサービスを目指す。モニターは100世帯を公募する予定という。
実験で検証する主な項目は、固定電話相当の音声品質、IP電話専用番号ではなくNTTの固定電話番号をそのまま引き継ぐ番号ポータビリティ、発着信いずれの通話、110番・119番への通話など。
J-COMは、すでに「J-COM Phone」として、CATV網を使った電話サービスを提供している。これは、他の電話サービスと異なりNTTの回線を完全に置き換えることができるサービス。「J-COM Phone」はCATVのケーブルと交換機を使う、いわば従来の電話と同システムのサービスだが、今回の実験では機能をほぼそのままに、回線交換や電話機までの経路をすべてIPベースに置き換える。
なお、モニターの募集方法などは現在のところ検討中で、100世帯ほどを公募する見込みだという。モニター世帯のIP電話導入に伴う工事費や実験期間中の通話料はすべて無料となる。
□J-COM Broadband
http://www.jcom.co.jp/
(正田拓也)
2002/10/07 16:34
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