KDDIは、7月29日から試験提供中の法人向けIP電話サービス「KDDIインターネットIPフォンサービス」を11月1日から本格サービスへ移行する。また、12月からDIONの付加サービスとして、個人向けIP電話サービスを試験提供する見込みであることも合わせて発表した。

　法人向けの「KDDIインターネットIPフォンサービス」は、KDDIの接続サービスのうち、イーサエコノミー・プレミアム・ゲートウェイ・Business-DSLサービス（いずれもIPアドレスを1個だけ割り当てる「/32メニュー」を除く）の利用者を対応として提供する。IP電話からは一般加入電話への通話を提供し、国内通話料金は距離に関係なく全国一律3分あたり8.5円。IPフォンサービス加入者間の通話は無料となる。

　携帯電話およびPHSへの通話、緊急通報（110、119など）、0120などの特番通話、FAX、データ通信、一般電話からIP電話への着信通話は利用できない。

　個人向け「KDDI IP電話サービス」は、KDDIが運営するプロバイダー「DION」のADSLサービスの付加サービスとして12月から試験サービスを予定している。ベストエフォート型で、当初は試験サービスとしてIP電話から一般加入電話への発信と、IP電話サービス加入者間の通話を提供。品質などの検証を行った後に、2003年春ごろに本格サービスへ移行する予定だ。料金など提供条件については現在検討中だという。

□ニュースリリース
http://www.kddi.com/release/2002/1016/index.html

（工藤ひろえ）
2002/10/16 20:52