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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
日立、無線LANのスループット高速化技術と精度1mの位置検出技術

 日立製作所 中央研究所は、無線LANのスループットを約5倍まで高速化する「統合パケット管理機能」と精度1mが実現可能な「端末位置検出機能」を開発したと発表した。IEEE 802.11aおよび802.11bに対応しており、クライアント端末は一般の無線LAN機器で利用可能だという。

 統合パケット管理機能は、基地側の指向性アンテナと送信電力を管理サーバーで制御、送受信パケットに最適なスケジューリングを行なうことで、スループットの劣化原因となる電波の干渉を抑える技術。1人あたり5平方mのオフィス環境において、実効スループットを約5倍まで高めることが可能だという。また、トラフィックや電波の環境などに応じた周波数やパケットの時間、電力などを制御できる。

 端末位置検出機能は、3台の基地局を利用して三辺測量を行なうことにより、端末の位置を検出する技術。GPS方式と異なり屋内でも測量が可能なほか、従来の基地局を利用した位置検出技術では数10mから100mであった精度を1mまで高めることが可能だという。

 両技術ともクライアント側に特別はハードウェアは必要とせず、専用のアプリケーションをインストールしたIEEE 802.11aまたは802.11b準拠の無線LAN機器で利用できる。また、端末位置検出機能はクライアント端末から位置検出を行なうといった機能を利用しない限りは専用アプリケーションも必要ないという。日立製作所 中央研究所では今回開発した無線LANシステムを早期に事業化する予定。

無線LANシステムのイメージ図


□ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/2002/1022/index.html
□日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/

甲斐祐樹
2002/10/23 20:11

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