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楽天とNTTドコモが提携、12月に新会社「楽天オークション」設立
左から楽天の池田真一執行役員、三木谷代表取締役会長兼社長、NTTドコモの中村代表取締役社長、夏野剛執行役員マルチメディアサービス部長
楽天は11日、楽天のインターネットオークション事業部門を会社分割し、12月1日に新会社「楽天オークション」を設立すると発表した。また、新会社はNTTドコモと資本・業務提携し、12月16日に第三者割当増資と株式譲渡を行なう。ドコモへの株式譲渡後の資本比率は楽天が60%、ドコモが40%。新会社の資本金は16億5,000万円。
楽天ではこれまで、インターネットオークションとして「楽天フリマ」と「楽天スーパーオークション」を提供していた。「楽天フリマ」を担当していた楽天のEC事業カンパニートレーディング部(10月1日付でオークション事業準備室に改組)と、開発本部フリマプロデュース部に属する資産や契約、人員を新会社として分割する。12月1日当初の資本金は1億5,000万円で楽天が全額出資。続いて12月16日にNTTドコモが新会社に資本参加する。新会社の発行済み株式の40%をNTTドコモが42億円程度で取得する。なお、出資金の多くはシステム構築費に充てられるという。
「できるだけ早い時期にサービスを開始したい」と楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長は言う。新会社による具体的なサービス開始時期やイメージは明らかにされなかったものの、当面は事業を継承した楽天フリマに何らかの機能を追加したサービスをPC向けにも携帯電話向けにも提供するよう開発を進める。
なお、楽天フリマは、中古品やリサイクル品の出品も受け付ける個人や非楽天出店者などの法人向けのサービス。一方の楽天スーパーオークションは楽天出店者向けのサービスで、オークションに出品するには「楽天マーチャントサーバー(RMS)」を利用する必要がある。「楽天スーパーオークションの出品については楽天が引き続き担当するが、落札部分などBtoCのCに当たる部分については新会社と連携する」(三木谷氏)という。
「楽天フリマ」を担当していた楽天のEC事業カンパニートレーディング部と開発本部フリマプロデュース部を新会社に分割
12月16日にNTTドコモが新会社に資本参加し、新会社の発行済み株式の40%を42億円程度で取得する
今後、急拡大が予想される携帯電話向けサービスとPC向けサービスを連動させることでヤフーを追撃する
NTTドコモの中村維夫代表取締役社長は「楽天とは以前から提携話があったが、夏ごろから具体的な話になった」とコメント。4,500万のiモードユーザーと約1,730万人の会員を抱える楽天との相乗効果と、PC向けサービスと携帯電話向けサービスのシームレスな連動を強調し、「チャレンジャーとして取り組んで行きたい」と意欲を示した。
インターネットオークション国内最大手のヤフーについては、NTTドコモ執行役員マルチメディアサービス部の夏野剛部長が、その名称にこそ触れなかったものの「他社はPC向けサービスでは最大手だが、モバイル向けではそれほどではない」と指摘。今後急拡大が予想される携帯電話向けサービスとPC向けサービスを連動させることでヤフーを追撃する構えだ。
また、夏野氏は「ドコモでは楽天オークションの価値を最大に高めるために資本提携した」とコメント。そのためにはNTTドコモ以外の他社携帯電話事業者と新会社との提携もあり得るという。さらに、インターネットオークションでは詐欺の問題が表面化しているが、携帯電話の番号による本人確認システムについても提供を示唆した。
ただし、これ以上の具体的なサービスイメージはNTTドコモからも説明されず、「携帯電話向けサービスは、iモードがベースになるが公式メニューになるかどうかはこれから決めていく」(中村氏)、「決済手段は限定しない」(夏野氏)などのコメントにとどまった。
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URL
ニュースリリース
http://www.rakuten.co.jp/info/release/2005/1011_1.html
楽天
http://www.rakuten.co.jp/
(鷹木 創)
2005/10/11 20:00
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