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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
はてな、換金制度の廃止などポイントシステムの見直し案を発表

 はてなは14日、同社の有料サービスなどで使用している「はてなポイントシステム」について、換金制度の廃止などを含めた見直しを行なっていることを明らかにした。現在、ユーザーからの意見を募集している。

 はてなでは、「はてなダイアリー」などのサービスは基本的に無料で利用できるが、「人力検索はてな」でのポイントのやりとりや、各サービスの有料オプションなどについては、1ポイント=1円で購入・換金できる「はてなポイント」を利用するシステムとなっている。

 今回発表したポイントシステムの見直しは、1)自動引き落とし機能の追加、2)法人会員制度「ビジネスはてな」を自動引き落とし制度に移行、3)ポイントの換金制度を廃止し、他社のポイントサービスとの交換制度に移行、4)ポイント送信機能の下限撤廃――の4点を計画しているとして、ユーザーに意見を求めている。

 自動引き落とし機能は、ユーザーがクレジットカード情報を登録しておくことで、ポイントの不足分を自動的に購入するようにする制度。現状では、はてなポイントが不足した際に、ユーザーがその都度ポイントを購入する仕組みとなっている。はてなでは、ユーザーから「ポイントが不足していることに気付かずに有料オプションが切れてしまった」といった問い合わせが多く寄せられることから、制度の導入を検討していると説明。クレジットカード情報については決済代行会社に保管され、はてなサーバー内にはカード番号の下4ケタのみが保存されるとしている。

 また、法人会員として登録したユーザーに対して、定額の月額料金で「人力検索はてな」サービスで無制限に質問が可能となる「ビジネスはてな」を提供しているが、このサービスの自動引き落とし機能への移行を検討。人力検索以外のサービスも利用できる新たな法人向けサービスを提供し、クレジットカード決済により使用ポイントを自動的に引き落とす仕組みを検討しているという。

 はてなポイントの換金制度については、現在は2,000ポイント以上で換金できる仕組みを廃止し、他社のポイントサービスへの交換制度への移行を検討している。はてなでは換金制度の廃止理由について、クレジットカードを用いた現金化等の違法行為が発生する可能性が排除できなくなりつつあるためと説明。現在、はてなポイントは楽天の「楽天スーパーポイント」への交換が可能となっているが、さらにユーザーの希望が多いポイントシステムとの交換制度なども検討しながら、移行期間を置いた上でポイント換金制度の停止を検討するとしている。

 ポイント送信機能については、送信後の保有ポイントが300ポイント以上でないと送信できないという制限を撤廃。2ポイント(1ポイント+手数料1ポイント)以上のポイントを保有するユーザーであれば、ポイントの送信が可能となる変更を検討する。

 はてなでは、これらのポイント制度の変更について、春頃をめどに見直しを行ないたいとしており、変更案についてユーザーに対してアンケートなどの意見募集を実施している。意見については、1週間程度募集した上で今後の方針について改めて検討を行ない、サイト上で報告したいとしている。


関連情報

URL
  はてなポイントシステムの見直しについて
  http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatena/20060214/1139885171


(三柳英樹)
2006/02/14 18:49
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