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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
CJインターネット、MMORPG「メティン2」リリースに合わせた発表会を開催

 ゲームポータル「ネットマーブル」を運営するCJインターネットジャパンは7日、MMORPG「メティン2(Meiten2)」に関する発表会を開催した。


オリエンタルな世界観とアクション要素を取り込んだMMORPG

メティン2
 メティン2は、韓国YMIR(エミル)エンタテインメントが開発したMMORPG。西洋の世界観をベースにした前作とは異なり、オリエンタルな世界観を持っているのが本作の特徴で、魔石「メティンストーン」により地形や気候変動が発生した結果、1つの帝国が3カ国に分裂した大陸が舞台。分裂後に3カ国間で発生した戦争とともに力を蓄えたメティンストーンの精霊体「聖魔姫」はその後、龍神との戦いによって従者の五行成獣とともに大陸に封印されている。

 ユーザーは、商人たちが建国した商業国家「新授国」、旧帝国皇帝の従兄弟である軍師が建国した西方国家「天調国」、皇帝嫡子が建国した軍事国家「進努国」から所属国家を選択して、ゲームを進めていく。

 選択可能な職業はそれぞれ特性を持った武士、刺客、修羅、巫女の4種類で、モンスターとの戦闘以外にも中立地域では他国のプレイヤーとのPvP(対人戦)も可能となっている。戦闘時には攻撃範囲に入る全キャラクターにダメージを与えることができるとともに、強力な一撃を与えた場合には敵を吹き飛ばせる爽快感のある戦闘が可能だという。また、パーティー単位で参加可能なアドベンチャーダンジョンは、ダンジョンを突破するまで敵モンスターと戦闘を行なえる。

 メティン2の舞台となる大陸には、ギルド基地を建設できる空き地が用意されており、所属国家の防衛や他国侵略時の拠点として活用が可能。そして、聖魔姫封印戦に参加したギルドのうち、最も大きな戦功をあげた場合には龍神の力を借りて全帝国を統一できるという。


新授国、天調国、進努国から所属する国家を選択する。なお、大陸中央部は気候変動により見捨てられた地域となっている 職業は武士、刺客、修羅、巫女の4種類を用意

 このほかシステム面では、「アイテム改良システム」や「乗馬システム」、「釣りシステム」などを用意。アイテム改良システムはメティンストーンを破壊して得られた霊石をソケットに装着することで、1から9の範囲でアイテムを改良できるもの。また、乗馬システムは持ち馬を育成することで乗馬スキルなどが上昇し、釣りシステムで釣り上げた魚は食べることが可能で体力の回復など一定期間の効果を受けることができる。なお、詳細は明らかにされなかったが「ウェディングシステム」も提供を予定するという。

 登録無料のネットマーブル会員を対象にしたクローズドベータテストの募集はすでに開始済み。3月9日18時までに応募したネットマーブル会員は、3月10日15時から20日11時まで行なわれるテストに参加できる。また、オープンベータテストは3月25日から開始予定で、CJインターネットジャパンではこれに合わせて、メティン2のプロモーションを本格的に開始するとしている。


攻撃によっては対象となる敵キャラクターを吹き飛ばせる 攻撃範囲内にいるすべての敵に打撃を与えることも可能

釣りシステムや乗馬システムも用意する メティン2の動作環境

日本ユーザーの意見を取り入れて、メティン2を長期間楽しんでもらえる作品に

CJインターネットジャパンの梶並代表取締役会長

ネットマーブルの特徴。会員数は160万人以上にのぼるという
 3月7日に開催された発表会には、CJインターネットジャパンとメティン2開発元のYMIRエンタテインメント両社の代表者が出席した。

 CJインターネットジャパンの梶並伸博代表取締役会長は、精糖会社からスタートしたという韓国CJ社の成り立ちについて述べたのち、「CJグループでは映画やインターネットなどエンターテインメント分野に現在力を入れている」とコメント。グループインターネット部門のCJインターネットは、「韓国での会員数が国民の3分の2にあたる3,000万人に上り、ハンゲームと肩を並べているゲームポータルだ」と説明した。

 CJインターネットとソフトバンクグループ3社が共同で設立したCJインターネットジャパンでは、2004年12月にネットマーブルのベータサービスを、2005年3月に正式サービスを開始。梶並会長は「正式サービスから1年経ち、徐々にゲームポータルとして認知されてきている」と語り、「現在提供している70タイトルに加え、パブリッシング業務にも力を入れており、その1つとして今回紹介するのがメティン2である」と述べた。

 メティン2を開発したYMIRエンタテインメントからは、代表取締役社長の李大泳(リ・デヨン)代表取締役と宋栄鎮(ソン・ヨンジン)開発取締役が出席。李社長は、「メティン2を通じて日本市場に進出できるのを嬉しく思う。今後はCJインターネットジャパンと協力して日本ユーザーからの意見を積極的に取り入れて、メティン2を長期間にわたって楽しんでもらえるような作品に仕上げていきたい」と抱負を語った。

 一方、宋取締役からはメティン2開発にあたってのコンセプトなどの説明があった。宋氏は「メティン2では人間が動物がメティンストーンという外的な要因で変化していく中で、その外的な悪を克服していく姿を描いていければ」とゲーム開発にあたってのコンセプトを明らかにした。

 また、「ただ単にオンラインゲームの中で終わるのではなく、実社会の縮図としてメティン2を捉えてもらえれば」と語る宋取締役は、「ゲームを通じてユーザー同士のコミュニケーションや出来事、経験、ストレス発散など、実生活を高めるきっかけになれば」と述べた。

 発表会の最後にはCJインターネットジャパンの廬炳烈(ノ・ビョンヨル)代表取締役社長が登壇。廬社長は「オンラインゲームを取り巻く環境は激変する中、コーエーやスクウェア・エニックスなど日本の有力メーカーの参入によって、一般ユーザーにおけるオンラインゲームの認知度が上がってきている」と説明。また、「日本でのネットカフェは3,000店舗程度だが、今後は店舗数の飛躍的な増加も見込んでいる。こうしたネットカフェでもメティン2のユーザー数拡大に務めていきたい」とした。

 廬社長はまた、「ネットマーブルでは2005年は認知度向上を目指した結果、満足のいく会員数を獲得できた。そうした流れを維持しつつ2006年は、ゲームタイトルが一人歩きできるような施策を展開していきたい」考えだという。そうした点を踏まえて廬社長は、「今後は各社間でユーザーの取り合いが発生すると思われるが、ユーザーの満足度向上などを図り、オンラインゲーム業界を牽引する一翼をネットマーブルが担えれば」と抱負を述べた。


(左から)YMIRエンタテインメントの宋開発取締役と李代表取締役社長 CJインターネットジャパンの廬代表取締役社長

関連情報

URL
  メティン2
  http://game.netmarble.jp/CPSITE/Metin2/
  ネットマーブル
  http://www.netmarble.jp/
  CJインターネットジャパン
  http://www.cjinternet.jp/

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(村松健至)
2006/03/07 16:59
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