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「日本におけるオンラインストレージの代名詞になる」と意欲を示したGRETECH JAPAN代表取締役のロバート・キム氏
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ファイルバンクの有料プラン表
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GRETECH JAPANは、オンラインストレージサービス「ファイルバンク」の機能を強化し、無料で合計100GBのファイル保存・送信が可能な新サービスを22日に開始する。ファイルをアップロード・ダウンロードする際は、同社サイトから専用アプリケーションをインストールする必要がある。
同社は2005年6月に、無料で1GBまでのディスク容量を利用できるオンラインストレージサービス「ファイルバンク」を開始。今回新たに、会員登録するだけで最大合計100GBまでのデータを保存できるサービスを提供する。ただし、3日に1度ファイルバンクにログインしなければ、アップロードしていたデータは消去される。
会員向けには、アップロードしたファイルの名前やサイズ、日時を整理したり、非会員とファイルをやりとりできるゲストフォルダを複数作成する機能を提供。2006年度内には、セキュリティベンダーと提携して、ファイルバンク上にアップロードする際にウイルスチェックを行なうという。
ファイルバンクに保存できる1ファイルの最大容量に制限はない。ファイルのダウンロードについては、1日に500MBまでは高速ダウンロード機能「特急パス」を利用できるが、500MBを超えた場合は低速ダウンロードに変更される。データ転送速度は、FTTH環境であれば「特急パス」は10~30Mbps、低速ダウンロードは0.3~1Mbps程度という。
1日あたり500MB以上高速ダウンロードを利用したいユーザーに対しては、特急パスを販売する。価格は2,000MBまで高速ダウンロード可能なプランが600円、3,000MBが900円、4,000MBが1,200円など。特急パスの容量は、1日あたりのダウンロード容量ではなく、期間に関係なく容量分ダウンロードした時点で利用できなくなる。
また、ログイン期間の制限を受けずにファイルを保存できる有料プランも用意。2GB、10GB、100GBのディスクプランがあり、1カ月あたりの価格は2GBが800円、10GBが4,000円、100GBが20,000円。1年(360日)契約では2GBが7,680円、10GBが38,400円、100GBが192,000円。長期契約や100GBのプランには、特典として特急パスがプランに応じて付与される。
■ 無料の会員登録で、最大100GBのデータを送信できる
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ファイル送信サービスの仕組み
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ファイル送信サービス「ビッグメール」は、会員登録をすれば合計100GBのデータを無料で送信できる。会員登録しない場合は、最大1GBまでのファイルを送信可能だ。
ビッグメールでは、送信者がファイルバンクを通じて同社のサーバーにファイルをアップロードすると、ファイル保存先のURLが記載されたメールが受信者に送信される。受信者はメール内のURLをクリックすればファイルをダウンロードできるという仕組みだ。
ただし、ファイルの保管期間は3日間に限られるほか、1回当たりの送信可能ファイル数は100個まで、1ファイル当たりのダウンロード回数は5回までなどの機能制限も設けられている。
ファイルは非会員にも送信可能で、非会員は送信者の特急パスを使って高速ダウンロードできる。会員向けの機能としては、送信履歴やアドレス帳機能を提供。そのほか、開封確認やダウンロード確認機能なども備える。
GRETECH JAPANのロバート・キム代表取締役によれば、ファイルバンクの会員は約20万人で、そのうち有料サービス利用者は1%程度という。同社では今後、ファイルバンク上に広告を掲載する予定だが、「2006年12月までには有料会員による収益を中心に単月黒字化を図る」考えだ。2006年内に会員数100万人、売上1億を目指す。
■ URL
ファイルバンク
http://www.filebank.co.jp/
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(増田 覚)
2006/03/16 20:16
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