DiXiM2は、2004年11月に同社が販売した「DiXiM」の後継にあたる製品で、任意のフォルダ以下のコンテンツを公開・配信するサーバーソフトウェア「DiXiM Media Server」と、ネットワーク上のコンテンツを閲覧・再生できるプレーヤーソフトウェア「DiXiM Media Client」から構成されている。いずれも、DiXiMと同様にデジタル機器の相互接続規格「DLNA(Digital Living Network Alliance)」に準拠しており、DiXiM2ではDLNA対応機器との相互接続性の向上が図られている。
また、DiXiM Media Clientでは新たに「Windows XP Media Center Edition 2005(Windows XP MCE)」に対応し、Windows XP MCE上からDiXiM Media Clientの起動が可能となったほか、Windows XP MCEのリモコンからDiXiM Media Clientの操作もできる。Windows Media DRMに対応し、著作権保護されたローカルコンテンツの再生も可能。ストリーミング配信コンテンツやメモリーカードに保存されたコンテンツの再生が可能となったほか、オートレベル調整機能、レジューム機能イコライザー、コンテンツの文字列検索、お気に入り機能、画像ファイルのサムネイル生成機能などの新機能が追加された。
DiXiM Media Serverでは、対応ファイル形式にMPEG-4 AACとOgg Vorbisを追加するほか、コンテンツにメタ情報を付加できる機能やローカルファイルの削除機能などが追加される。DiXiM Media ClientおよびDiXiM Media Serverで再生可能なファイル形式は、MPEG-1/2、WMV、AVI(DV/Cinepak)、ASF、MP3、WAV、LPCM、WMA、MPEG-4 AAC、Ogg Vorbis、BMP、JPEG、PNG。なお、MPEG-1/2の再生にはMPEGデコーダまたは同梱の「DiXiM MPEGキット」が必要となるほか、MPEG-4 AACの再生にはQuickTime 6.4以上が必要となる。Ogg Vorbisは44.1/48kHzに対応する。対応OSは、Windows XPおよびWindows XP MCEで、DiXiM Media Client利用時にはWindows Media Player 9以上およびDirect X 9.0が必要となる。
販売は、パッケージ版とダウンロード版を用意し、パッケージ版ではDiXiM Media ClientとDiXiM Media Serverそれぞれ3ライセンスとDiXiM MPEGキットを、ダウンロード版ではDiXiM Media ClientとDiXiM Media Serverをそれぞれ1ライセンスずつ提供する。また、ダウンロード版はDiXiM登録ユーザーであれば3,280円の優待価格で購入できる。なお、DiXiM2では専用リモコンが別売りとなっており、リモコンは3,680円で販売する。