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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
東芝、デジタル2番組録画が可能なDLNA対応レコーダ「VARDIA」2製品

新ブランド「VARDIA」
 東芝は、デジタルハイビジョン番組の録画に対応したHDD搭載DVDレコーダ「VARDIA(ヴァルディア)」シリーズ2製品を5月下旬に発売する。オープンプライスで、店頭実売価格は600GBモデル「VARDIA RD-XD92D」が168,000円前後、400GBモデル「RD-XD72D」が138,000円前後となる見込み。

 VARDIAは、「ハイビジョン高画質録画」「快適なユーザビリティ」「ネットワーク環境対応」を市場により訴求するために採用された新ブランド。「Value Added Researched and Developed Intelligent Architecture」の頭文字からの造語となるほか、「RDシリーズ」の“RD”という名称も内包している。なお、地上アナログチューナーを搭載した製品群に関しては、引き続き現行の名称が使用される。

 第1弾モデルとして発売されるRD-XD92DとRD-XD72Dは、どちらも地上/BS/CS110度デジタルチューナーを2基ずつを搭載し、デジタル放送の2番組同時録画が可能な「デジタルW録」に対応した製品。地上アナログチューナーも1基搭載しており、デジタルとアナログ放送を同時録画できる「デジアナW録」も可能となっている。両製品の違いはHDD容量と、RD-XD92Dがi.LINK端子を搭載している点で、それ以外の仕様はほぼ共通。

 RD-X6などで採用された「RDエンジンHD」も、デジタルW録の対応に合わせてバージョンアップ。番組ナビでは番組予約状況のアイコン表示などをサポート。また、別売のオプションケーブルが必要になるが、スカパー!連動機能ではチャンネル名から連動設定が可能になった。

 録画機能では「おまかせ自動録画」機能や延長録画機能のほか、デジタル放送(TS1/VRモード録画時)のマジックチャプター分割や本編自動チャプター分割機能を装備。加えて、チャプター分割した番組の本編部分をプレイリスト化した「おまかせプレイリスト」機能も用意する。


VARDIA RD-XD92D VARDIA RD-XD72D

本体筐体は直線的なラインを持った従来シリーズのデザインを踏襲したという 本体背面(写真はRD-XD92D) 本体同梱のリモコンは、i.LINKボタンの有無が大きな違い

製品特徴

おすすめサービスでは画像表示にも対応した
 ネットワーク面ではDLNAサーバー機能を備え、VARDIAに録画した番組をネットワークを介してDLNAに対応したパソコンやデジタル家電などで視聴が可能。ただし、著作権保護された番組の視聴は非対応。DHCP-IPへの対応は今後検討していくとしている。

 VARDIAやRDシリーズを利用するユーザーの録画予約情報をもとにしたランキング情報を紹介する「おすすめサービス」でも機能強化が図られ、おすすめ情報に画像の表示が可能になった。同社ではQRコードの表示するなどによって、利便性が高まるとしている。

 また、パソコンのWebブラウザから番組予約などが可能な「ネット de ナビ」、iEPGやメールを利用した録画予約機能も引き続きサポート。コピーフリーの番組をパソコン上でストリーミング再生できる「ネット de モニター」や、ネットワーク経由で他のRDシリーズにダビングできる「ネット de ダビング」も利用できる。

 DVDマルチドライブは、DVD-R(最大16倍速)、DVD-RAM(最大5倍速)、DVD-RW(最大6倍速)、2層DVD-R(最大4倍速)に対応。今回発表の製品ではDVD-Rに加えて、2層DVD-RへのVRモードおよびCPRM対応番組の書き込みが可能になった。このほか、映像面ではDVDをD3/D4画質にアップコンバートできる機能を搭載した。

 出力端子はHDMI×1、D4×1、S映像×2、コンポジット×2、アナログ音声×2、光デジタル音声×1で、入力端子はD1×1、S映像×3、コンポジット×3、アナログ音声×3。また、LAN端子やスカパー!連動端子、電話回線端子を備えるほか、RD-XD92Dはi.LINK端子も搭載する。本体サイズは430×351×83mm(幅×奥行×高)、重量はRD-XD92Dが7.1kg、RD-XD72Dが6.3kg。


DTCP-IPの対応も今後検討。SNSやコミュニティ機能の将来的な対応にも含み

(写真左から)東芝の伊藤氏と豊原氏
 東芝ではVARDIAの発表に合わせて、説明会を開催。新製品の概要や市場展開に加え、ネットワーク機能に関する取り組みが説明された。

 ネットワーク機能に関して、同社のデジタルメディアネットワーク社 デジタルAV事業部 デジタルAV商品企画部の伊藤眞一部長は「3年半の時間で地道にネットワーク機能を強化してきたのは、将来に向けた布石の1つ」とコメント。新ブランドを関したVARDIA製品についても「東芝が今度は何をやってくるのかという期待に応えられるよう努力していきたい」と語った。

 DTCP-IPの対応状況に関しては、「すでに対応機器を発表されているメーカーもいる中で、当社も頑張っていきたい」と語る。ただし、今回発表した2製品におけるファームウェアでの対応に関しては「できないかもしれないし、できるかもしれない」と明言を避けた。

 また、おすすめサービスなどでのSNSやコミュニティ機能について伊藤氏は「ネットワーク機能に力を入れている当社としては、現在盛んとなっているWeb 2.0などをはじめ、どのようなニーズがユーザーにあるか理解しているつもり」と対応への含みを残した。

 このほか、事業戦略を説明したデジタルメディアネットワーク社 デジタルAV事業部の豊原正恭事業部長はデジタルAV事業の2006年度国内シェア目標について、「デジタルハイビジョンチューナー内蔵カテゴリで30%以上を目指したい」と説明。その上で、「デジタルAV商品カテゴリで20%以上のシェアを獲得したい」考えを示した。


夏商戦ラインナップ。なお、HD DVDレコーダの発売時期については明言が避けられた VARDIAでも引き続きニューヨークヤンキースの松井秀喜選手がイメージキャラクターを務める

関連情報

URL
  VARDIA 製品情報ページ
  http://vardia.jp/

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(村松健至)
2006/05/16 17:28
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