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無線LANカード「PCWA-C300S」
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ソニーは、IEEE 802.11g対応製品を発表した。無線LANカード「PCWA-C300S」、無線LANコンバータ「PCWA-DE30」、無線LANルータ「PCWA-AR300」、アクセスポイント「PCWA-A320」の4製品。価格はオープンプライスだが店頭での実売価格は「PCWA-C300S」が10,000円、「PCWA-AR300」が25,000円、「PCWA-A320」が20,000円程度の見込み。LANコンバータ「PCWA-DE30」は6月28日、そのほかは5月31日に発売予定となっている。
今回発表する製品はいずれもIEEE 802.11bおよびドラフト版のIEEE 802.11gに対応しており、2.4GHz帯で最大54Mbpsの無線通信が可能。無線LANチップはAtheros Communications製のものを採用した。IEEE 802.11gの正式規格にはファームウェアなどのアップデートで対応するほか、WPA(WiFi Protected Access)も対応予定だという。
■ 薄型アンテナの無線LANカード「PCWA-C300S」とLANコンバータ「PCWA-DE30」
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無線LANコンバータ「PCWA-DE30」
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「PCWA-C300S」はCardbusスロットに対応するPCカード形状で、アンテナの形状が独特のものとなっており、ノートパソコンに装着した場合の突起を最小限に抑えた。同社のパソコン「VAIO」シリーズだけでなく、他社製パソコンへの装着も可能。ただし、アンテナの突起が上を向いているため、一部機種ではボディとの干渉や、2スロットを装備しているノートパソコンでは、下段への装着はできない場合がある。
本体のサイズは、54×91×5mm(幅×高×厚)で、アンテナ部の最大厚は14mm、重さは約40g。対応するOSはWindows XP/2000/Meとなっている。
また、無線LANコンバータ「PCWA-DE30」は、イーサネットインターフェイスを持ち、パソコン以外にもゲーム機やネットワーク家電を無線LAN化することができる。本体の設定は、無線ルータの「PCWA-AR300」、アクセスポイントの「PCWA-A320」と組み合わせた場合は、有線ポートに接続して「簡単セットアップスイッチ」を押すことで、パソコンなしに自動的にセキュリティ設定も含めた通信設定が完了する機能を持っている。
本体のサイズは98×33×98mm(幅×奥行×高)で、別に電源供給ユニットが付属する。設定には「簡単セットアップスイッチ」のほかWindows XP/2000/Meに対応した設定ツールを使用して行なうこともできる。
■ アクセスポイント別体のルータ「PCWA-AR300」とアクセスポイント「PCWA-A320」
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無線LANルータ「PCWA-AR300」。アクセスポイント部分は「PCWA-A320」として単体発売される
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無線LANルータの「PCWA-AR300」は、通常の無線LANルータと異なり、ルータ部分と無線LANアクセスポイント部が分離した形状を採用した。このため、ルータを机の下に置くといった環境などでも、アクセスポイント部を電波の到達が容易な場所に設置できる。ルータに同社のIEEE 802.11a対応のアクセスポイント「PCWA-A520」を装着すれば、IEEE 802.11a/b/gに対応するマルチモード無線LANアクセスポイントルータとすることもできる。
ルータの機能はVPNパススルー(PPTPマルチ/IPsec)に対応し、ダイナミックパケットフィルタリング機能も装備する。付属のアクセスポイントや、別売の「PCWA-A520」を接続すると、電源供給もルータ部から行なうほか、無線設定もルータの設定画面が一括して行なうことができる。
ルータに装備されるインターフェイスはWAN側に100BASE-TX/10BASE-T×1ポート、LAN側は100BASE-TX/10BASE-T×4ポートのスイッチングハブが装備されるが、そのうち2ポートは無線LANアクセスポイントとの接続に使用可能な電源供給機能を持っている。ルータ部のサイズは200×32×69mm(幅×奥行×高)となっている。
また、無線LANアクセスポイントは単体でも「PCWA-A320」として販売される。「PCWA-AR300」のアクセスポイントに電源供給ユニットを付属したもので、サイズは98×33×98mm(幅×奥行×高)、すでに発売中のIEEE 802.11a対応のアクセスポイント「PCWA-A520」と全く同じ形状で、壁掛けも可能となっている。
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無線LANカード「PCWA-C300S」
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ノートパソコンに装着した「PCWA-C300S」。写真は試作品で、製品版では「SONY」のロゴが入る
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無線LANルータ「PCWA-AR300」のアクセスポイント部(左)とIEEE 802.11a対応の「PCWA-A520」(右)
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「PCWA-AR300」のルータ部
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■ URL
ソニー
http://www.sony.jp/
ニュースリリース
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2003/products_0514.html
■ 関連記事
・ ソニー、802.11a準拠の無線LANアクセスポイントとコンバータ
(正田拓也)
2003/05/14 15:01
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