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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
インデックス決算、2007年2月期は約62億円の損失

 インデックス・ホールディングスは27日、2007年2月期(2006年9月~2007年2月)の連結中間決算を発表した。また、2007年8月期の中間決算の説明会も実施した。


2007年2月期は約62億円の損失。携帯、エンタメ事業も営業利益が予測を下回る

 中間期での連結業績は、売上高が前年同期比26.5%増の635億2,400万円となり、業績予想の600~700億円にほぼ沿った結果となった。一方、営業利益は前年同期比71.1%減の8億8,100万円、経常利益は前年同期比3.0%減の27億2,000万円となり、中間純利益は62億4,000万円の損失。業績予想の15~25億円の純増を大きく下回る結果となった。

 事業別の業績では、国内モバイル&ソリューション事業では売上高が142億5,000万円、営業利益が15億400万円。海外モバイル&ソリューション事業では売上高が117億6,900万円、営業利益が4,400万円。エンタテイメント事業では売上高が269億5,200万円、営業利益が3億6,000万円。コマース&出版事業では売上高が105億5,200万円、営業利益が5,500万円となった。

 国内モバイル&ソリューション事業では、ウィルコムやタカラトミーと共同でPHS端末「nico.neco」の開発、JR東日本や中日本高速道路など大手企業向けポイント管理ソリューションの提供などを行ない売上高は計画通りに推移したものの、広告事業や無線通信機器周辺事業で計上が来期に見送られたほか、先行開発のシステム資産を一部原価として計上したことから、営業利益は事業計画の約27億円を大幅に下回る結果になったという。

 また、エンタテイメント事業ではグループ会社である日活やマッドハウスが制作する映画作品によって順調に収益を得たほか、2006年11月よりアトラスを連結子会社化し業績への貢献が見られたとしている。一方で、ネオ・インデックスの映像コンテンツのミニマムギャランティーの前倒し費用約7億円の計上があり、営業利益は事業計画の約7億円を大きく下回る結果となったという。


2007年2月期の連結業績 国内モバイル&ソリューション事業の業績 エンタテイメント事業の業績

「創業以来最大のピンチ」ながらも「各グループ会社はユニークに成長している」

 損失について、インデックス・ホールディングス代表取締役社長の椿進氏は、有価証券の評価減、また評価減の繰延税金資産の計上が約25億円見送られたことから中間純損失が拡大したとしている。また、内部的には業績数値に到達したとしながらも、監査の方針などにより営業利益を中心に大幅に未達となったも説明。椿氏は、「本業はほぼ順調で、将来への手応えはある」としながらも「下期では本業の回復と拡大、市場からの信頼を取り戻すべく全力を尽くす」とコメントした。

 2007年8月期における通期の業績見通しとしては、連結売上高を1,350~1,400億円、経常利益を70~90億円の増加を見込んでいるものの、純利益では45~80億円の損失を予想。ノンコア事業での対応により損失分の取り戻しを図るとしている一方で、ノンコア事業での対応によっては損失となることや、株価の変動、業績回復を見込んだリストラによる事業撤退コストなどによる損失の増加も予測している。

 インデックス・ホールディングス代表取締役会長の落合正美氏は「今回の業績は、インデックスグループとして情けない数字になってしまって反省している。創業以来最大のピンチであると自覚している」とコメント。一方で、「各グループ会社はユニークに成長している。モバイルとエンタテイメントを中心としたグループは批判を受けがちだが、必ず評価されると思う」と同グループの強みを強調した。


2007年8月期における通期の業績見通し 代表取締役会長の落合正美氏 代表取締役社長の椿進氏

関連情報

URL
  インデックス・ホールディングス 投資家情報
  http://www.index-hd.com/ir/earnings.html


(大久保有規彦)
2007/04/27 19:11
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