ニフティが運営する@niftyは、プロフィールサービス「アバウトミー」ベータ版を5月17日に公開した。複数のサービスを1つに集約でき、ブログパーツを設置したユーザー間の足あと機能も実装する。@niftyのIDもしくは登録無料の「PLEASY」IDを取得すれば利用できる。
■ 複数のコミュニティサービスをプロフィールとして集約
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アバウトミー
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アバウトミーは、ブログや画像共有、動画共有、ソーシャルブックマークといった複数のサービスをカテゴリ別に分類し、一カ所に集約して表示できるプロフィールサービス。登録できるのはRSSなどフィードを取得できるサービスに限られ、フィードで取得した新着情報はアバウトミーに反映される。
@niftyとのサービスとも連携し、アバウトミーで利用するIDで作成した@niftyの各種サービスを1クリックで登録できる。現在はソーシャルブックマーク「ニフティクリップ」の連携機能が用意されており、数日中には「ココログ」に、1カ月以内には@niftyのソーシャル系サービスに対応する予定という。
ユーザー間でのコミュニケーション機能では、コンタクトに登録したユーザーの新着情報を一括して確認することが可能なほか、ユーザー間でのメッセージ送受信機能も搭載。
一問一答式の質問機能も用意されており、自分が回答した質問はプロフィールとして表示される。質問はユーザーが作成することも可能で、回答は文章以外に指定した項目から選択する方式でも出題できる。
ブログにアバウトミーのプロフィールを表示できるブログパーツは、20種類のデザインと大・中・小の3サイズから選択できる。読者チェック機能も搭載し、ブログパーツを設置したユーザー同士であればブログへの訪問を確認できる。読者チェックはCookieを利用して確認するため、アバウトミーにログインしていない時にアクセスした履歴も確認できるという。
サービス開始を記念したキャンペーンも6月15日まで実施し、ブロガー用の名刺サービス「MOO Minicards」100枚パックを抽選で1,000名にプレゼントする。MOO MinicardsにはアバウトミーのURLの入力が必須となるが、それ以外の項目は自由に設定可能で、裏面には好きな画像を印刷できる。Moo Minicardsは海外のサービスだが、キャンペーンは@niftyを通じて行なうため日本語で申し込めるという。
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複数のコミュニティーサービスをプロフィールとして集約
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ユーザーも作成できる質問機能。結果は円グラフで表示
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コンタクトに登録した他ユーザーの新着を確認できる
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ブログの読者チェック機能
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■ 外部サービスと積極的に連携。プロフィールは「今こそあるサービス」
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ニフティ サービスビジネス事業副本部長兼コンシューマメディア部長の監物岳夫氏
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コンシューマメディア部マネージャーの佐藤寛次郎氏
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サービス開始と同日に開催された発表会では、アバウトミーのコンセプトや今後の展開などが説明された。ニフティ サービスビジネス事業副本部長兼コンシューマメディア部長の監物岳夫氏は、「mixiやSkypeなどあらゆるコミュニティサービスでは必ずプロフィールが必要。アバウトミーはプロフィールを独立的かつ横断的に扱えるサービス」との特徴を示し、「時代としてプロフィールサービスはいまあるべきサービスだ」と自信を示した。
サービスの対象は、ブロガーやコミュニティサービスを積極的に利用するユーザーなど、「人とつながる嗜好の高い人」。ユーザー数の目標は「早い段階で数十万集められたら」と期待を示し、「ココログの月間PVが2億なので、2007年度末までにはその半分のPVを集めたい」とコメント。監物氏はInfoseekのCGIBOYが運営するプロフィールサービス「前略プロフィール」を例に挙げ、「前略プロフィールのユーザー数は公表値で約900万。プロフィールサービスはユーザー数がものを言うので目標は大きく掲げたい」とし、「そのために外部サービスとも積極的に連携していく」とした。
ベータ版サービスの前にはブロガーなどを招待した限定のアルファサービスを実施し、ユーザーの意見をベータ版サービスに反映。読者チェック機能などはユーザーの意見から生まれた機能だという。
開発期間は約半年で、アルファ版は2.5カ月、ベータ版は1.5カ月程度の期間で行なった。Webアプリケーションの開発フレームワーク「Ruby on Rails」で開発を行ない、Ruby on Railsによるアプリケーション構築や書籍の執筆を手がける増井雄一郎氏が開発に協力した。
今後は夏頃にモバイルへの対応を予定するほか、APIの公開も予定。@nifty内のサービスだけではなくWeb上のサービスと広く連携する考えで、そのためにユーザーごとのプロフィールページでは「@nifty」のロゴを表示していないという。
あくまでブログ向けのオープンなサービスという位置付けのため、ユーザーごとに公開範囲を設定できるといったアクセスコントロール機能は実装しない。アバウトミーを担当するコンシューマメディア部マネージャーの佐藤寛次郎氏は、「この人には見せたい、見せたくないとやっていくとサービスとして複雑になってしまう」とコメント。「ブログを中心としたオープンな世界ではこのほうがわかりやすい」と続け、オープンなブログをつなぐ役割をアバウトミーで担っていくとした。
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サービスの狙い
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サービスの概要
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外部サービスに加えて@niftyサービス間でも連携を強化
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アバウトミーはRuby on Railsで開発
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■ URL
ニュースリリース
http://www.nifty.co.jp/cs/07kami/detail/070517003225/1.htm
アバウトミー
http://aboutme.jp/
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(甲斐祐樹)
2007/05/17 15:43
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