Broadband Watch logo
最新ニュース
【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
総務省調査、NTT東西のFTTHシェアが70%台目前に。0AB~JのIP電話も拡大

 総務省は、電気通信事業分野の競争評価の一環として、2006年度第4四半期(2007年3月末)におけるシェアデータなどを公表した。NTT東西は、FTTHサービスでシェアを伸ばした一方、加入電話ではシェアが90%を割り込んだ。

 FTTHサービスの契約数は、前期比10.9%増の880.4万件。全体シェアは、NTT東日本が1.1%増の38.6%、NTT西日本が0.4%増の30.4%で、両者合計値は69.0%。第2位以下は電力系事業者が4.6%減の10.0%、KDDIが6.6%、USENが0.5%減の6.2%と続く。電力系事業者がシェアを落としたのは、KDDIとFTTH事業を統合した東京電力分が第4四半期から含まれていないため。一方、KDDIが6.6%と第4四半期から第4位事業者として登場している。

 DSLサービスの契約数は、2006年3月末をピークに減少傾向に転じており、第4四半期も前期比1.6%減の1,401万件となった。全国シェアで見ると、ソフトバンクBBが0.5%増の36.8%、イー・アクセスが0.2%増の13.7%と2社がシェアを増加。それ以外はシェアを落とし、NTT東日本が0.3%減の19.9%、NTT西日本が0.2%減の18.1%で、合計値は38%。アッカ・ネットワークスが0.2%減の7.8%。

 IP電話サービスの利用番号数は、前期比4.1%増の1,433万件。このうち、0AB~J番号が22.9%増の413万件と400万件を突破した一方、050番号は1.8%減の1,021万件と減少傾向に転じた。全体シェアは、ソフトバンクBBが1.7%減の33.5%、NTTコミュニケーションズが1.4%減の22.9%、NTT東日本が2.1%増の12.0%、NTT西日本が1.6%増の10.1%、KDDIが0.4%減の7.1%。

 番号別では、0AB~J番号ではNTT東日本が1.2%増の41.8%、NTT西日本が0.1%減の34.9%で、合計値は76.7%。第3位以下は、ケイ・オプティコムが0.6%減の8.7%、KDDIが0.2%減の4.4%と続いた。050番号では、ソフトバンクBBが0.6%増の47.1%、NTTコミュニケーションズが増減なく32.1%、KDDIが0.2%減の8.2%だった。

 なお、NTT加入電話と直収電話、0AB~J番号のIP電話、CATV電話を合計した加入電話の契約数は、2006年度第4四半期末で5,928万件。このうち、0AB~J番号のIP電話は22.9%増の413万件と、7.4%増で406万件の直収電話を抜き、NTT加入電話に次ぐ第2位シェアを獲得した。また、加入電話の契約数におけるNTT東西シェアは合計89.6%(NTT東日本:44.7%、NTT西日本:44.9%)で、初めて90%を割り込んだという。


関連情報

URL
  総務省 報道資料
  http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070618_6.html

関連記事
総務省調査、NTT東西のFTTHシェアは67.5%、0AB~J番号IP電話は75.6%に


(村松健至)
2007/06/18 18:16
Broadband Watch ホームページ
Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.