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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
Yahoo! JAPAN、2008年にトップページを3ペイン構造へとリニューアル

 Yahoo! JAPANを運営するヤフーは5日、2008年に予定するYahoo! JAPANのトップページリニューアルに関する説明会を開催した。現在、ユーザーを限定したアルファ版テストを実施中で、2007年秋頃にはベータ版テストの開始を予定している。


検索窓の大型化やトピックスの中央配置などを実施

リニューアル後のトップページデザイン(画像はアルファ版のもの、以下同)
 今回のトップページリニューアルでは、「作り手本意なページから、お客様目線のページへ」をコンセプトに作業を実施。現行トップページの2ペイン構造から、3ペイン構造へとデザインを変更。画面サイズも横幅700ドット強から900ドット強へと変更される。

 検索窓はページ上部に配置され、現行サイズから約140%大型化するとともに、検索急上昇ワードを検索窓の下に表示する。また、検索ボタンも大型化され、ボタンを目立たせることで検索の存在感を高めたいとしている。

 「買う」「知る」「楽しむ」といったカテゴリ単位で各サービスへのリンクを表示していた「コンテントボックス」は、カテゴリ単位での表示を廃止。トップページ左側に縦1列に表示されるようになる。ベータ版では、標準では表示されないサービスを選択できるカスタマイズ機能を実装する予定だという。また、将来的にはCGM要素を持ったサービスで「コメント」や「メッセージ」をアイコン化して、サービスリンクの横に表示させることも検討する。

 ページ中央部には、現在ページ右側にある「トピックス枠」を設置。トップページ上に経済/エンタメ/スポーツジャンルの切替タブを表示するほか、それ以外のジャンルを任意に選択できる枠も用意する。任意の選択枠は、Cookie保存で表示が行なわれる。

 トピックス枠の下には、流行や時節に沿った内容を表示する「スポットライト」枠も設けられる。同枠は、朝昼晩というように生活時間帯に合わせて1日3回程度の更新で更新が行なわれ、当日の天気や緊急の出来事へも柔軟性を持たせて対応させるとしている。また、将来的にはYahoo! JAPAN以外の提携企業サイトへ直接移動させることも検討している。


コンテントボックス。ベータ版ではカスタマイズ機能の実装も予定 トピックスでもユーザーが選択可能なジャンル枠が設けられる テーマに沿った情報を紹介するトピック枠

 ページ中央部では加えて、ユーザー参加型サービスを表示する「みんなで作るYahoo! JAPAN」枠も用意。Yahoo!ムービーの作品レビューや、Yahoo!ビデオキャストの人気動画を紹介するなど、ユーザーの集合知を利用した情報を提供する考えだという。

 ページ右側には、メールの新着件数やカレンダー、ログイン履歴表示する「パーソナルボックス」、登録した地域に合わせた情報を表示する「地域」枠を用意。地域枠では、イベントやグルメ、クーポンといった地域ごとの情報が確認できるほか、将来的にはYahoo!地図情報も表示させたいとしている。

 このほか、提携企業向けの「ネットワークパートナー」枠を用意し、Yahoo! JAPANのトップページ上からの直接誘導を行なうほか、広告枠拡大に合わせた広告商品などの提供を行なっていく。


CGM系コンテンツを表示する「みんなで作るYahoo! JAPAN」 パーソナルボックスではカレンダーなどの表示も 地域単位での情報を表示する枠も

ヤフー西田氏「新しいトップページは必要な情報があるデザインに」

ヤフーの西田氏
 ヤフーのサービス統括部 企画1部 トップページ企画に所属する西田修一氏によれば、同社が定期的に実施しているユーザーリサーチの中で、2006年夏頃からトップページリニューアルに関する作業を開始したという。

 西田氏は「グループインタビューやアイトラッキングなどの調査結果を踏まえて、新しいデザインを決定した」と説明。「能動的、受動的どちらのアプローチにも応えられる、必要な情報があるトップページデザインになっている」と新デザインの特徴を語った。

 現在実施中のアルファ版は、Yahoo! JAPANを訪問する全体ユニークユーザーの0.5%と同等の約10万人をランダムに選出し、7月10日まで実施する。対象ユーザーにはアンケート調査も行なわれており、現時点で集まった意見の中には「慣れていない」といったデザインの変化に対する戸惑いも寄せられているという。

 ベータ版テストは、現行デザインと表示を切替可能な形式で実施する予定。テスト中にも随時デザインの最適化を図り、2008年に予定する一般公開への準備を進める。一般公開後に現行デザインと切り替えできるかに関しては、現時点で未定になっている。

 なお、3ペイン構造のデザイン自体は米Yahoo!でも採用されている。西田氏は「米国の担当者からも説明は受けているが」と語った上で、「Yahoo! JAPANでは独自の市場調査を行なった上で、アルファ版のデザインを決定した」と説明した。

 このほか説明会では、ヤフーが6月に開催したパートナーカンファレンスの概要が説明された。パートナーカンファレンスでは同社取締役の喜多埜裕明氏が、集合知やユーザー同士の結びつきなどの「ソーシャルメディア化」、携帯電話やテレビ、ゲーム機などへの対応を進める「エブリウェア化」、Yahoo! JAPAN IDの外部解放などの「オープン化」の3方針を掲げたといい、今回のトップページリニューアルもこれに沿ったものだとしている。


リニューアル後と現行デザインの比較(リンク先の拡大画像は横幅600ドットにリサイズ処理を実施) 現行デザインと比較して縦方向のサイズが短くなっているのがわかる

関連情報

URL
  Yahoo! JAPAN
  http://www.yahoo.co.jp/
  関連記事:Yahoo! JAPAN、リニューアル後の新トップページを公開 [INTERNET Wacth]
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0328/yahoot.htm


(村松健至)
2007/07/05 19:20
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