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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
NTTドコモ、下り最大約300Mbpsを目指すSuper 3Gの実証実験を開始

 NTTドコモは13日、Super 3Gシステムの実証実験を2007年7月より開始したと発表した。今回の実証実験を通して、下り最大約300Mbpsの伝送速度を目指すとしている。

 Super 3Gシステムは、HSDPAおよびHSUPAを発展させた規格で、W-CDMA方式の標準化を行なっている「3GPP」にて「Long Term Evolution(LTE)」という名称で標準化が検討されている。今回の実証実験は、新開発のSuper 3G試作装置を利用し、室内伝送実験にてSuper 3Gの無線伝送能力の評価を行なうほか、音声や画像の伝送、ゲームなど各種アプリケーションの利用を通して、Super 3Gシステムの商用化に向けた実用性および有効性を検証するとしている。

 実証実験は、当初は送信および受信アンテナ数をそれぞれ1本とした基本性能確認を行ない、最終的には基地局送信および移動局受信にそれぞれ最大4本のアンテナを利用するMIMO技術を追加して、下り最大約300Mbps、上り最大約80Mbpsの伝送速度を目指すとしている。また、2つの基地局を用いたハンドオーバの動作試験も行ない、移動環境でも安定した通信が実現できることも実証するという。

 NTTドコモでは、実証実験の結果をSuper 3Gの商用システム開発に反映し、2009年の開発完了を目指すとしている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/070713_02.html


(大久保有規彦)
2007/07/13 16:04
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