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「DVD Burning」サービスサイトトップ
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KDDIは、配信コンテンツをユーザーのDVD-RWに直接書き込むサービス「DVD Burning」を9月27日より開始する。料金は、1コンテンツにつき500円から。
■ DVD-RWへコンテンツ配信。東芝が対応レコーダを予定
DVD Burningは、ユーザーのPCのDVDドライブにセットされたDVD-RWに、DVDコンテンツをインターネット経由で配信し直接書き込むサービス。KDDIが9月27日より公開するポータルサイト「au one」のコンテンツとして提供するサービスで、書き込みを行なったDVDはパッケージ製品と同等のコンテンツを、同等の画質でDVDプレーヤで視聴できるとしている。また、パッケージ製品よりも廉価で販売できる、未発売製品や廃盤、復刻版といったコンテンツも販売できる、といったメリットがあるとしている。
DVDフォーマットは「DVD-VR」を、著作権保護技術には「CPRM」を採用しており、書き込みにはCPRM対応ドライブが必要なほか、再生時にはCPRMに対応したプレーヤーが必要だ。また、DVDの書き込みには専用ソフト「DVD Burner」をあらかじめPCにインストールする必要があるが、DVD BurningのWebサイトで購入手続きを終えれば自動でDVD Burnerが起動してDVD-RWへの書き込みが行なわれる。
対応メディアは、DVD-RWへの片面1層書き込みのみ対応しており、片面2層DVD-RWへの対応や、ブルーレイディスク、HD DVDといった次世代への対応も検討しているという。このほか、DVD Burningに対応したDVDレコーダを2008年5月頃に発売する予定で、メーカーは東芝であることを明らかにしているが、既存製品への対応などといった詳細は未定だとしている。
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DVD Burningの概要
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DVD Burningのメリット
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「au one」とDVD Burningの連携
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DVD-VRおよびCPRMの詳細
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「DVD Burner」でDVDへの書き込みを行なうデモ
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■ 2007年度までに5,000タイトル。DVD発売と同時配信も
コンテンツは、AMGエンタテインメント、GDH、ジェネオン、ベガファクトリー、ポニーキャニオン、ホリプロ、吉本興業、ワーナー エンターテイメント ジャパンなど約60社が提供を行ない、2007年度末には約5,000本のタイトルを提供する予定。DVD Burningのサービスサイトでは、特集ページやランキング、ジャンルやメーカーでの検索機能を用意するほか、選択したコンテンツと類似するコンテンツを図で表示する機能「つながりマップ」などを用意する。
料金は1作品につき500円からで、コンテンツの料金やビットレートは作品や提供会社によって異なる。また、ワーナー エンターテイメント ジャパンはサービス開始時に100タイトル以上を用意。映画「300」を9月27日のDVD発売と同時に配信するほか、「ブラッド・ダイヤモンド」「ラブソングができるまで」といった新作タイトルも配信。また、新作を1,980円、旧作を698~1,090円で配信するキャンペーンを10月31日まで実施する。
サービスの利用環境は、Pentium III 500MHz相当以上のCPU、512MB以上のメモリを搭載したPCを推奨する。対応OSは、Windows XP SP2で、Windows Vistaには11月中旬から下旬には対応する予定。対応ブラウザは、Internet Explorer 6以上となる。このほか、実効速度が6Mbps以上のブロードバンド回線が必要だが、KDDI以外の回線サービスでも利用可能だ
KDDIコンシューマ事業統轄本部コンテンツ・メディア本部メディアビジネス部映像サービス企画G課長の大槻健一郎氏によれば、DVD Burningはパワードコムが2005年にトライアルサービスを行なった「ひかり de DVD」の商用サービスにあたるものだとしている。また、「DVD Burningは、DVD販売において新しい市場を追加、創出する目的や、新しい流通経路を作る目的がある」とサービスの位置づけを語った。
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DVD Burningの基本ビジネスモデル
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DVD Burningサイトのつながりマップ
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ワーナー エンターテイメント ジャパンのキャンペーン
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DVD Burningが造るDVDの新たな市場
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DVD Burningが造る新しい流通経路
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デモを交えて説明するKDDIの大槻健一郎氏
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■ URL
ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2007/0925a/index.html
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(大久保有規彦)
2007/09/25 17:44
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