ソフトバンクは6日、2008年3月期中間決算短信を発表した。
2007年9月末時点での連結業績は、売上高が前年同期比21.8%増の1兆3,647億4,500万円、営業利益が49.0%増の1,677億4,600万円、経常利益が77.3%増の1,111億6,500万円、中間純利益は前年同期比221.8%増の464億6,200万円。なお、ソフトバンクモバイルが2006年4月末より連結を開始しているため、前年同期比の業績ではソフトバンクモバイル5カ月分の業績が反映されている。
ブロードバンド・インフラ事業は、売上高は前年同期比0.6%増の1,298億1,900万円、営業利益は前年同期比62.7%増の189億8,600万円となった。また、ADSLサービス「Yahoo! BB ADSL」の累積接続回線数は504万2,000回線で、前四半期の513万4,000件から約9万回線の減少。前四半期も3万件の減少となっており、ADSLの加入者減が続いている。
ARPU(1ユーザーあたりの平均収入)についても4,341円と、前四半期の4,358円から微減。一方、ADSL事業における経営の効率化を追求したことで営業利益を拡大できたとしている。
このほか、ソフトバンクによれば中間期末での「Yahoo! BB 50M」など高速接続サービスの加入比率は29.2%、「無線LAN パック」の加入比率は29.9%で、高付加価値サービスへの加入比率が上昇してるとしている。
また、FTTH事業では「公正な競争環境が整い次第、本格展開がいつでも可能な態勢を保持している」と説明。また、「FTTR(Fiber To The Remote terminal)」の商用化に向けた試験サービスや高速PLCの研究開発を継続しているという。
固定通信事業は、売上高が前年同期比0.3%減の1,814億7,300万円だが、営業利益は前年同期比18.2%増の3億4,900万円となり、5四半期ぶりに営業利益が黒字となった。なお、「おとくライン」の累積接続回線数は131万5,000回線で、前年同期比で28万7,000回線の増加。このうち法人契約は65.9%を占めるとしている。
インターネット・カルチャー事業は、売上高が前年同期比20.9%増の1,104億1,900万円、営業利益は前年同期比23.8%増の549億1,500万円となった。ソフトバンクによれば、「Yahoo!ショッピング」および「Yahoo!オークション」合計のストア数が前年同期末から7,132店舗増加の29,436店舗となり、テナント料および手数料収入が大きく増加したとしている。また、「Yahoo!不動産」でも商品ラインアップの充実や掲載件数の増加によって売り上げが大幅に伸びたとしている。
■ URL
2008年3月期中間決算短信
http://www.softbank.co.jp/irlibrary/results/pdf/softbank_results_2008q2_001.pdf
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(大久保有規彦)
2007/11/06 16:33
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