イー・アクセスは13日、2008年3月期の中間決算を発表した。
中間期の連結業績は、売上高が前年同期比で6.7%増の301億4,000万円となったが、営業利益は63.9%減の14億700万円、経常利益は267.2%減でマイナス40億800万円、中間(当期)純利益は103.5%減のマイナス6,700万円という赤字になった。
売上高に関してはモバイル事業およびデバイス事業のサービス開始が増収となったものの、営業利益はモバイル事業の販売促進費、基地局建設による賃借料などが主な原因となって減益。経常利益は6月1日以降のモバイル事業に係る持分法の投資損失42億5,000万円が主な減益要因となり、赤字になったとしている。
ADSL契約者数は9月末現在で189.5万契約となり、前四半期から1.7万契約の減少となった。ISP「AOL」の契約者数は21.7万契約で、こちらも前四半期から1.4万契約の減少となっている。こうした契約数減少に加え、低価格のADSLサービスの割合が増加するなどといった要因により、ADSLとISPを含むネットワーク事業の売上高は、前年同期比で3.3%減の273億1,100万円、営業利益が6.8%減の60億2,500万円。
モバイル事業の売上高は15億80万円、営業利益はマイナス41億2,000万円で、持分法の投資損失42億5,000万円がマイナスの大きな要因となっている。モバイル事業の会員数は8月末に10万契約を突破し、9月末の数値は12.2万契約。デバイス事業は売上高が50億円、営業利益がマイナス4億9,300万円となった。
■ URL
イー・アクセス 投資家情報
http://www.eaccess.net/ir/
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(甲斐祐樹)
2007/11/13 17:02
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