ダレットは16日、事業戦略説明会を都内で実施し、オンラインコミュニティサービス「ダレットワールド」や、オンライン対戦格闘ゲーム「ストリートファイター オンライン マウスジェネレーション(SFO)」を発表した。
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ダレットワールド
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ストリートファイター オンライン マウスジェネレーション(SFO)
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■ ゲームのノウハウを利用した3Dオンラインコミュニティ「ダレットワールド」
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ダレット代表取締役社長の稲船敬二氏。両脇にはダレットワールドのシンボルキャラ「ダレオ」と「ダレコ」も
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ダレットは、「鬼武者」シリーズや「ロックマン」シリーズなどを手がけたことで知られる稲船敬二氏が代表取締役社長を務めるオンラインゲーム事業会社。今回発表されたダレットワールドは、3Dグラフィックスを利用した仮想世界でアバターを利用してコミュニケーションを図ることができるサービス。アバターは、3Dグラフィックスでありながらペーパークラフトのようなキャラクターを採用しており、稲船氏は「2.5次元の世界」と位置づけている。
機能面では、マウス操作のみでアバターの基本操作ができるほか、アバターの服やアクセサリーといったアイテムに画像をに適用できる「フォトアバター」機能を実装している。稲船氏はフォトアバター機能について、他企業とのタイアップによるアイテム追加や、ユーザーにツールを貸与することでアイテムを作成できる機能、ユーザーが作成したアイテムを販売できる機能などを実装したいとしている。このほか、額縁のついたユーザーの部屋を持てる「マイルーム」を用意。メッセージを魚に書いて放流し他のユーザーに釣り上げてもらう、などといったコミュニティ機能も実装する。
また、企業からダレットワールドへの店舗出店や広告掲載、アイテムの販売を募集し、使用料などを徴収するビジネスモデルも展開。このほか、カプコンやドワンゴ、NTTドコモ、ソニー・ミュージックエンタテインメントなどといった賛同企業やサービスとの連携機能も用意する予定で、ツタヤオンラインが運営する「TSUTAYA online」の作品データベースと連携したレビュー投稿機能などを開発しているという。
ダレットワールドの正式サービスは2008年春を予定しており、2月上旬に第1回クローズドベータテストを実施。1月17日より参加募集受け付けを開始する。料金は、基本料金無料のアイテム課金制を採用する。ダレットワールドについて稲船氏は「インターネットコミュニティはまだ発展途上で、遊びやおもしろみはまだ少ないと思い、ゲームのノウハウを利用してチャンレンジしたい」と前置きし、「ダレットワールドの可能性は、今あるインターネットの世界を包み込むと思う」と期待を表わした。
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アバターでは、ロックマンのアバターも用意
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魚を放流するコミュニティ機能の概要
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ダレットワールドの事業モデル
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ダレットワールドの賛同企業
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ダレットワールドの正式サービスまでのスケジュール
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ダレットワールドの動作環境
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■ マウス操作のみで波動拳が出せる「ストリートファイター オンライン」
SFOは、カプコンの対戦格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズをオンラインゲーム化したタイトル。操作には、マウス移動でキャラクターの移動、クリックで攻撃、ドラッグで「波動拳」などの技を出せるといった、マウスのみで操作が可能な「マウスジェネレーション」を採用している。
キャラクターには、「リュウ」や「チュンリー」といったストリートファイターシリーズのキャラクターに加えて、中国の小説家である金庸の作品に登場する人物をモチーフとしたオリジナルキャラクター2体も登場。サービス開始時はこれら4体のキャラクターが利用可能で、順次キャラクター追加を実施する予定だ。なお、オリジナルキャラクターに金庸の登場人物を採用した点について稲船氏は「中国でのサービス展開も視野に入れているため」としている。
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SFOのキャラクター。(左から)リュウとチュンリー、オリジナルキャラのヒコとテイラン
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また、キャラクターは海洋堂の多関節フィギュア「リボルテック」をコンセプトとして作成されており、キャラクターのカスタマイズ機能では衣装の変更やアクセサリーの追加などのほか、頭をリュウ、胴体をチュンリーにするといった体の部位ごとを他キャラクターのものと変更できる機能も実装する。このほか、必殺技発動時などにあらかじめ設定したテキストや画像を表示できる「カットインシステム」、チーム戦が行なえる「グループ結成システム」、リプレイデータの保存と再生、といった機能も用意する。また、企業向けにはゲーム背景や必殺技発動時のカットインなどに広告を挿入できるスペースを設けている。
SFOの正式サービスは2008年春を予定しており、2月よりクローズドベータテストを実施。1月には参加募集受け付けを開始するとしている。料金は基本料金無料のアイテム課金制を採用する。また、正式サービス開始後に、海洋堂から同タイトルキャラクターのリボルテックを発売する予定なほか、サンワサプライとSFO向けマウスの販売について協議していることを明らかにした。
SFOについて稲船氏は、「ストリートファイターあってのカプコン、ということで誰でも楽しめるようオンラインゲームとして復活させたいと思った」と開発の経緯を説明。また、「アーケードでは十分に楽しめなかったユーザー向けに簡単に、動作も軽くなるよう開発した。カジュアルゲーム感覚で遊ぶことをおすすめします」とコメントした。
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マウスジェネレーションの概要
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カットインシステムの概要
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チュンリーで衣装を変更した例
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キャラクターのパーツ変更のイメージ
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動作環境と料金
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動作の軽さをアピールするため、富士通のUMPC「LOOX U」でのデモが行なわれていた
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SFO内の広告スペース
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SFOの正式サービスまでのスケジュール
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SFOの賛同企業
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■ URL
ダレット
http://www.daletto.com/pc/
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(大久保有規彦)
2008/01/16 13:40
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