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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
NRI調査、国内のポイント・マイレージ市場は2012年に7,800億円規模に

NRI コンサルティング事業本部 企業通貨プロジェクトチーム 情報・通信コンサルティング部の田中大輔氏

国内の市場規模予測
 野村総合研究所(NRI)は、13日に同社が開催した「NRIフォーラム」で、、企業が提供するポイントやマイレージに関する調査および国内の市場規模予測を発表した。NRIによればポイント・マイレージの市場規模は6,600億程度で、2012年には7,800億円規模まで成長するという。

 NRI コンサルティング事業本部 企業通貨プロジェクトチーム 情報・通信コンサルティング部の田中大輔氏は、NRIが2005年と2006年に行なったポイントに関する調査結果を比較。2005年の調査では、ポイントを1種類以上保有しているユーザーが82%だったのに対し、2006年には93%に上昇した。田中氏は「アンケートのジャンルや対象人数が違うので正確な比較ではないが」と断った上で、「1年で明らかな数字の変化が見られる」と指摘した。

 2005年の調査では、貯めているポイントが「スーパー(43.4%)」「携帯電話(42.7%)」「家電量販店(41.2%)」などが上位。これに対して2007年に複数のポイントを貯めているユーザー限定で行なった調査では、「家電量販店(81.7%)」「携帯電話(78.6%)」に加え、一般消費者対象の2005年調査では下位だった「ECサイト(76.3%)」「クレジットカード(74.6%)」が上位につけた。「ポイントを意識して貯めているユーザーには、クレジットカードの訴求力が高い」(田中氏)。

 今後期待するポイントの分野としては、実際に貯めているポイントと今後貯めたいポイントの差を計算すると、「コンビニ(9.9%)」「総合スーパー(3.5%)」などの数値が大きい。田中氏は「ECサイトや家電量販店などはすでに貯めているユーザーが多く、コンビニやスーパーなどへの期待が集まっている」とした。

 ポイントの利用経験は、「家電量販店(85.2%)」「携帯電話(76.4%)」などが高いが、「航空会社(50.8%)」「レンタルビデオ(55.4%)」程度に留まった。また、ポイントを他社のポイントの交換した経験については44%が「ある」と回答しており、「今後はポイントの流動性が高まりながら市場が拡大するのではないか」とした。

 こうした調査結果に基づき、NRIが国内9業界でポイントやマイレージを提供している売上上位企業を対象として推計したポイント・マイレージの2006年度発行額は6,600億円程度。NRIによれば、実際にはキャンペーンなどで購入額に関わらず付与されるポイントや条件によってポイント還元率が異なるといった事情もあることから、実際の市場規模はもっと大きいと予測。さらに2007年にスタートしたイオングループの「WAON」、セブン&アイ・ホールディングスの「nanaco」など大企業のポイントシステムも増えていることから今後も市場は拡大し、2012年度には7,800億円超の市場規模に達するとした。


ポイント保有率は向上傾向に ポイントを積極的に利用するユーザーはクレジットカードの利用率が高い

コンビニやスーパーへのポイント期待度が高い ポイント利用経験は5割以上。交換経験も4割

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.nri.co.jp/news/2008/080313.html


(甲斐祐樹)
2008/03/13 13:55


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