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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
週刊少年サンデー・マガジンが共同企画。特別増刊やWebサイトなどを展開

 講談社と小学館は、2009年3月に創刊50周年を迎える「週刊少年サンデー」と「週刊少年マガジン」の共同プロジェクト「チームウェンズデイ」を発表した。両誌合同で増刊号を発行するほか、コラボレーション製品やWebサイト展開なども図っていく。


「コナン」と「金田一」収録の特別増刊。両誌キャラのゲームソフトも

(左から)石原さとみと小栗旬。なお、当初出席予定だった麻生太郎衆議院議員は都合により欠席した

3月19日に発売するマガジンとサンデー表紙
 「週刊少年サンデー」と「週刊少年マガジン」は、どちらも1959年3月17日に創刊した少年向け週刊誌。チームウェンズデイは、2009年の創刊50周年に向けて両誌やパートナー企業と共同で展開するプロジェクトになる。

 プロジェクト第1弾として、両誌のマスコットキャラクターをあしらったロゴを策定。これを用いて、1年間に渡ってプロジェクトを展開する方針が示された。また、3月19日発売号の週刊少年サンデーでは「名探偵コナン」が、週刊少年マガジンでは「はじめの一歩」が表紙に登場し、両誌を横に並べることで握手を交わすという試みも行なわれている。

 さらに4月10日には、「名探偵コナン」と「金田一少年の事件簿」の名エピソードを収録した特別増刊「名探偵コナン&金田一少年の事件簿」を創刊。価格は380円で、毎月10日と25日の月2回、合計12号が発行される。なお、発行は10日が小学館、25日が講談社で、初回発行部数は約40万部になる。

 「名探偵コナン&金田一少年の事件簿」発行後の雑誌展開は、現時点で未定。ただし、特別増刊の反応やニーズによっては残り半年に新たな企画を立ち上げる考えで、週刊少年サンデーの林正人編集長は「両誌に作品を掲載した先生を起用した、1人コラボレーションも企画の1つとして考えられる」とした。

 オフィシャルパートナーは日本コカ・コーラとユニクロで、ユニクロでは3月19日から53週に渡って記念Tシャツを毎週発売するという。また、コラボレーション企画としてコナミから両誌のキャラクターが登場するゲームソフトが発売されるほか、各社の協力を受けてトレーディングカードや野球盤、ボードゲーム、UFOキャッチャー、メダルなども順次展開していく。

 加えて、チームウェンズデイのプロジェクトを訴求するWebサイトも近日中に開設する予定という。今回発表した内容以外にも、両誌では新たな企画やプロモーションを順次する予定とした。


「チームウェンズデイ」ロゴマーク 両誌の創刊号表紙 「名探偵コナン&金田一少年の事件簿」表紙。企画は講談社側から出されたという

ホビー関連商品を中心にコラボレーション企画を実施していく 発表会場には両誌それぞれ50冊分の表紙パネルも展示 創刊号の実物も展示された

両誌編集長「プロジェクトを通じてマンガ界の盛り上げを」

(左から)講談社の野間省伸 代表取締役副社長と、小学館の相賀昌宏 代表取締役社長。相賀社長は創刊当時からの読者という
 週刊少年サンデーの林編集長は、「一部報道ではマガジンとサンデーが合併すると報じられたが、そうした事実は一切ない」とコメント。今回の「チームウェンズデイ」プロジェクトに関しては、「同時に創刊50周年を迎える両誌で、お誕生日会を盛大に開こうと企画したものになる」と説明した。

 林編集長によれば、プロジェクトは同誌の編集部から提案して実現したものになるという。「ともに同じ日に創刊し、競い合ってきた」としたほか、「創刊当初の意志を曲げずに発行を続けている」点も両誌の共通点として挙げた。

 週刊少年マガジンの森田浩章編集長は、「今日の発表を迎えるまでに高いハードルがあった」と語る一方で、「打ち合わせをするなかで、林編集長とは同僚のような頻度で会うようになった」と協力して準備を進めてきた点を明かした。そして、「このプロジェクトを通じて、楽しいサンデー、楽しいマガジンを提供できれば」と抱負を語った。

 森田編集長はまた、「少年マンガはマンガ界の中で重要な存在で、ここを盛り上げなければマンガ界全体が大変なことになる」と発言。林編集長も「部数低迷と言われるが、売れる作品は今でも売れている。マガジン、サンデーをはじめ、他の少年誌を含めてマンガを盛り上げていきたい」と述べた。

 発表会にはまた、漫画家のちばてつや氏、あだち充氏、高橋留美子氏、藤子不二雄A氏、俳優の小栗旬さん、女優の石原さとみさんが登壇。それぞれ、今回のプロジェクトに祝辞を送っていた。

 藤子不二雄A氏は「サンデー創刊の話を受けた翌日にマガジンからも連載の依頼があった」と創刊当時のエピソードを披露しつつ、「マガジンの編集長に土下座して依頼を断わったが、それ以来講談社から一切オファーがなくなった」と語って会場を沸かせた。

 その上で、「日本のマンガ、コミックスは世界に誇る、通用するメディア」と述べ、「今回のプロジェクトを契機にマンガ誌全体が大いに盛り上がって欲しい」と期待を示した。


(左から)週刊少年サンデーの林編集長と週刊少年マガジンの森田編集長 (左から)漫画家のちばてつや氏、あだち充氏、高橋留美子氏、藤子不二雄A氏も出席した

関連情報

URL
  週刊少年サンデー
  http://websunday.net/
  週刊少年マガジン
  http://www.shonenmagazine.com/


(村松健至)
2008/03/18 17:56


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