総務省は3日、電気通信事業分野の競争状況に関する2007年度 第3四半期(2007年12月末)におけるシェアデータなどを公表した。NTT東西のFTTHシェアは71.4%で、前期から増加している。
■ FTTHシェアはNTT東西が1位。ADSLではソフトバンクBBが単独1位に
FTTH/DSL/CATVを合計したブロードバンドサービス契約数は、前期比2.0%増の2,829万件。事業者別シェアを見ると、NTT東西が0.9%増の45.8%とシェアが増加傾向にあり、ソフトバンクグループが0.7%減の17.8%、イー・アクセスが0.2%減の6.6%だった。その他事業者は0.1%増の29.8%。
FTTH契約数は前期比7.8%増の1,132.9万件で、1,100万件を突破。NTT東西のシェアは0.7%増の71.4%と、引き続き増加傾向にある。第2位の電力系事業者は前期から変わらず10.2%、KDDIは0.2%減の6.1%、USENは0.4%減の4.9%。導入物件種別のNTT東西シェアは、「戸建て+ビジネス」が0.2%増の78.0%、集合住宅が1.6%増の62.6%と、どちらも割合が増加した。
DSL契約者数は減少傾向が続き、前期比2.6%減の1,313万件。シェアは、ソフトバンクBBが前期比0.2%増の37.6%と、NTT東西の37.1%を上回って初めてシェア1位になった。第3位はイー・アクセスの14.3%、第4位はアッカ・ネットワークスの7.6%。
■ IP電話契約数は1,677万件。050番号は1,000万件を割り込む
IP電話の利用番号数は、前期比4.0%増の1,677万件。内訳は、0AB~J番号が14.9%増の680万件と大きく伸びる一方で、050番号は2.3%減の996万件と1,000万件を割り込んだ。全体シェアは、NTT東西が2.7%増の29.5%でシェア1位。前回調査でシェア1位だったソフトバンクBBは1.7%減の27.7%で2位になった。
番号別シェアは、0AB~J番号でNTT東西が72.9%と1位だが、前回より0.3%減少した。第2位のKDDIは0.4%増の9.6%で、第3位のケイ・オプティコムは0.4%減の7.0%だった。050番号シェアは、ソフトバンクBBが0.3%増の46.7%、NTTコミュニケーションズが0.7%減の31.1%、KDDIが0.1%減の8.4%だった。
なお、加入電話(NTT加入電話/直収電話/0AB~J番号のIP電話/CATV電話)の合計契約数は5,920万件。このうち、0AB~J番号は14.9%増の680万件、直収電話は4.0%増の466万件と引き続き増加傾向にある。また、加入電話でのNTT東西シェアは78.8%で、80%を割り込んだ。
■ URL
報道資料
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/080403_1.html
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(村松健至)
2008/04/03 16:24
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