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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
2足ロボットでネットコンテンツを配信する「ロボット放送」

「ロボット放送」で利用する人型2足歩行ロボット「SPC-101C」
 スピーシーズは、人型2足歩行ロボットを利用してインターネット経由でコンテンツの双方向配信ができる「ロボット放送」の試験放送評価キットを6月30日より発売する。標準価格は39万9000円。2009年2月にはロボット放送対応の次世代ロボット「NNR-1」を発売する予定だ。

 ロボット放送は、インターネット経由で配信されるコンテンツを人型2足歩行ロボットの動きや音声合成を利用して配信するほか、ロボットのカメラが捉えた映像などをインターネット経由で配信して双方向でのコンテンツ配信を行なうシステム。ロボットのインターネット接続は無線LANを利用しており、現在ではIEEE 802.11b/gで無線LAN通信ができる同社の人型2足歩行ロボット「SPC-101C」を利用してロボット放送を行なう。

 コンテンツは、ロボットの遠隔操作やロボットの動きを利用したメッセージング機能、自作コンテンツ交換などが利用できる「コミュニケーション」、動画と連動してロボットが踊る機能やニュース読上、コマーシャル配信などを行なう「インフォメーション」、目覚ましやタイマーやスケジューラー、動くオブジェとして利用できる「アシスタンス」といったものを用意する。

 今回発売するロボット放送の試験放送評価キットは、SPC-101Cのほかロボット向けOSの新バージョン「Speecys OS Ver2.1」、PC用ロボット放送の送受信アプリケーション「BotRoller」をセットにして提供する。また、現在は台湾MSIとロボット放送用の次世代ロボット「NNR-1」を開発しており、2009年2月に6~8万円の価格で販売する予定だ。

 ロボット放送の開始について、スピーシーズ代表取締役社長の春日知昭氏は「人型2足歩行ロボットのコンシューマ化には、高価である点、アプリケーション不足で使い方が見えない、という課題がある」と前置きし、「ロボット放送でこの課題に対するかなり良い答えが出せると思う」と期待を明らかにした。


ロボット放送の位置づけ ロボット放送の試験放送内容 ロボット放送のロードマップ

ロボット放送の基本技術 ロボット試験放送評価キットの内容 NNR-1の概要

「BotRoller」の操作画面 アイコンを選ぶことで、プリセットされた動きをさせることができる スピーシーズ代表取締役社長の春日知昭氏

ロボット放送でSPC-101Cを遠隔操作するデモ(クリックで再生) 動画にあわせて踊るSPC-101C(クリックで再生、消音加工)

関連情報

URL
  ニュースリリース(PDF)
  http://speecys.com/release/pressreleaseSP08-0619.pdf
  スピーシーズ
  http://www.speecys.com/

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(大久保有規彦)
2008/06/19 17:45


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