タカラトミーは25日、インターネット経由でカラオケ楽曲の追加ダウンロードが可能な10月18日発売のカラオケ機器「Hi-kara(ハイカラ)」の製品発表会を開催した。会場には女優の福田沙紀やカラオケ発明者の井上大祐氏らがゲストとして登場した。
■ ネット経由で楽曲をダウンロードできる小型カラオケ
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Hi-kara
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Hi-karaは、7cm角のキューブ型筐体を採用し、別売の専用カードリッジを本体に差し込んで利用する小型カラオケ機器。本体前面には歌詞を表示する液晶画面を備え、付属のヘッドセットを使いながらカラオケを楽しめる。楽曲データは別売カードリッジに収録。インターネットを介して任意の楽曲をダウンロードすることも可能で、専用ダウンローダーはPCに接続して利用する。
楽曲データは、第一興商の通信カラオケ「DAMシリーズ」での配信楽曲をベースに制作。また、本体はキーの上下やテンポ変更、エコー調整、採点機能も搭載した。
製品の価格は1万500円で、本体色はピンクとホワイトの2色。ダウンロード時に必要な「専用ダウンローダー(3150円)」を同梱したダウンロードパックも1万2600円で用意する。同パックの本体色はホワイトのみ。また、いずれの場合もカードリッジは別途購入する必要がある。
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製品概要
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楽曲は専用サイトからのダウンロードも可能
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カードリッジの価格は人気楽曲を収録した「ベストヒットコレクション」が各2100円、ダウンロード用の「プリペイドカードリッジ」は10曲用が2100円、20曲用が3675円。なお、プリペイドカードリッジにダウンロードした楽曲は消去できない。
このほか、テレビ出力用のAVケーブルとパーティマイクのセットを3150円で発売。また、専用スピーカーや専用ヘッドセット、ACアダプタも合わせて発売される。
なお、10月18日の製品発売に先駆けて、原宿キデイランドで10月4日と5日にかけて先行発売を実施するという。
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追加ヘッドセットを使ったデュエットも可能。また、テレビ出力用オプションも用意する
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原宿キデイランドの先行販売のほか、舞浜・新浦安地区のホテルでの貸出プロモーションも行う
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■ 楽曲ダウンロード機能が特徴。初年度で50万個売上を目指す
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タカラトミーの富山社長
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タカラトミーの富山幹太郎 代表取締役社長は、「個人のライフスタイルやニーズが多様化する中で、Hi-karaは個人が持つそれぞれのニーズに合わせて使える製品」とコメント。「カラオケは日本を代表する文化の1つであり、歌は言語の壁を越えて楽しめるもの」と語り、2009年以降にアジア地域でも展開することを明かした。
個人用カラオケ製品は、2000年にタカラ(当時)が「e-kara」を発売し、累計345万本のヒットを記録した。当時、タカラと合併前のトミー社長でもあった富山社長は同製品に対して「『敵の会社にやられた』と感じた」と振り返り、「今回のHi-karaは、過去の成功事例を上手く変化させたと思っており、大いに期待している」と定番商品に育て上げたい意向を示した。
続いて登壇した同社 ネクストトイマーケティング部の三橋誉和氏は、「ひとりカラオケがブームになる中で、家庭でも実現できないかと企画した」とHi-karaの企画背景を説明。製品コンセプトに関しては、「いつでも自分のスタイルで自由に歌える自分専用カラオケ」とした。
三橋氏は、Hi-karaの特徴として専用サイトから任意の楽曲をダウンロードできる点を強調。「楽曲使用料を含んだプリペイドカードリッジをご購入いただくことで、購入時に課金決済の手続きなく、誰でも簡単に購入することができる」と述べた。また、楽曲は毎週ペースで追加していくという。
ターゲット層は、小中学生の女の子とファミリー層が中心だが、年齢性別を問わずに製品訴求を図る考え。2008年度の売上目標は50万個を設定し、2010年度には海外分を含め累計200万個まで販売したい計画という。また、2009年度には楽曲ソフトの充実も予定し、完全ダウンロード化も見据えるほか、2010年には次期モデルの投入も検討する。
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事業計画。2009年3月までに50万個の販売を目指す
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ターゲット層
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吉本興業とタイアップしたネット動画を通じたバイラルマーケティングも実施
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年齢層の異なる雑誌への展開も図る
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■ 福田沙紀やカラオケ発明者も登場。福田「自分の世界に入れる」
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福田沙紀
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発表会にはまた、Hi-karaのプロモーションキャラクターに選ばれた女優の福田沙紀と武井咲、惣那汐里(くつな しおり)の3人が登場。テレビCMなどではキャンディーズの「ハートのエースが出てこない」を熱唱する仮想のユニットを結成しており、会場にもCM時の衣装を着用して登場した。
Hi-karaを使った感想について福田は、「自分の声とカラオケがミックスされて、自分の世界に入れて驚いた」と発言。「カラオケにも行く時間があまりないが、これなら仕事の合間や車のなかでも歌えそう」とした。
武井は「小さくてかわいいので、気軽に持ち運べそう」と語り、「仲の良い友達とテレビに接続して、採点しながら楽しみたい」と述べた。また、惣那は「暇さえあれば歌を歌っているが、自分の歌声にまだ自信が持てていないので、Hi-karaを使って歌の練習をしてきたい」と語った。
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(左から)惣那汐里、福田沙紀、武井咲
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このほか発表会には、カラオケの発明者である井上大祐氏が登場。発表会前日の24日にHi-karaを使用したという井上氏は、「カラオケ機が手のひらに載るようになって、臨場感にも驚かされた」とコメント。「うちの孫が1番にハマるのではないか」とも述べていた。
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カラオケ発明者である井上氏
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会場にはHi-karaやe-kara、井上氏が発明したカラオケ機器が展示された
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■ トークショー映像
■ URL
Hi-kara 製品情報
http://www.takaratomy.co.jp/products/hi-kara/
タカラトミー
http://www.takaratomy.co.jp/
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(村松健至)
2008/09/25 16:18
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