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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
ウイルス被害の45%がBlaster~トレンドマイクロの8月度レポート~

 トレンドマイクロは3日、2003年8月度の「ウイルス感染被害マンスリーレポート」を発表した。感染報告件数は5,266件で、2003年7月の2,749件より大幅に増加した。

 このレポートは、2003年8月1日から31日にかけて、同社サポートセンターに寄せられた問い合わせをもとにまとめられたもの。2003年8月度の上位には、1位「WORM_MSBLAST(Blasterウイルス)」(初登場)、2位「TROJ_DYFUCA」(初登場)、3位「WORM_KLEZ」(先月1位)がランクイン。なお、集計は亜種による被害も含めた数値で、「WORM_MSBLAST」の内訳は、オリジナルの「A」が1,608件、亜種「B」「C」がそれぞれ8件、修正パッチを当てオリジナルに成り代わる亜種「D」が789件となっている。

 ランキング1位のBlasterウイルスは、被害件数2,413件と全体の45%以上を占めた。同社では、「NimdaやCODE RED、Slammerなど、メールやファイル共有以外のプロトコルで侵入するウイルスには以前から注目していたが、今回のBlasterウイルスはサーバー側ではなく、クライアントOSのセキュリティホールが悪用されたため流行が拡大した」と分析。「感染報告は登場から1週間で1,300件に達した。集計対象のコンピュータ数などが増加しているため直接比較することはできないが、過去最大規模の大流行だった」としている。

 欧米で流行した「WORM_SOBIG(Sobig.F)」は、今回の調査では5位に止まった。トレンドマイクロでは、「国内プロバイダーのウイルス対策に加え、一般ユーザーにも“怪しい英語メールに添付されたファイルは開かない”というセキュリティ情報が周知された結果」だと爆発的に被害が拡大しなかった要因を挙げた。

 一方、「ネットワーク経由のウイルスは、Sobig.Fのように添付ファイルを開かないといった心掛けレベルでは対処できない。今後、ネットワークウイルスが増加することも予想されるため、セキュリティ情報に注目することが重要だ」と警戒を強めている。

順位 名称 種類 被害件数
(8月度)
被害件数
(7月度)
1位
WORM_MSBLAST ワーム型
2,413件
-
2位
TROJ_DYFUCA トロイの木馬型
283件
-
3位
WORM_KLEZ ワーム型
197件
344件
4位
VBS_REDLOF VBScript型
187件
179件
5位
WORM_SOBIG ワーム型
136件
-
6位
TROJ_DECEIVLNK.A トロイの木馬型
95件
152件
7位
BUGBEA ファイル感染型
85件
144件
8位
WORM_ OPASERV ワーム型
67件
104件
9位
JAVA_BYTVERIFY.A その他
57件
104件
10位
TROJ_WINTRIM.A トロイの木馬型
57件
45件


関連情報

URL
  2003年8月度マンスリーレポート
  http://www.trendmicro.com/jp/security/report/report/archive/2003/mvr0308.htm
  関連記事:8月のウイルス集計~Sobig.Fの凄まじさを物語る[INTERNET Watch]
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/09/02/316.html
  関連記事:シマンテック、7月のウイルス被害と不正アクセスのランキングを発表[INTERNET Watch]
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/08/08/100.html
  関連記事:IPA、7月度のウイルス・不正アクセス届出状況。メール本文に潜むウイルス[INTERNET Watch]
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/08/07/72.html
  関連記事:IPA、上半期および6月度のウイルス被害届出状況を公開[INTERNET Watch]
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0703/ipa.htm


(鷹木 創)
2003/09/03 18:57
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