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スパイウェアや迷惑メール対策が追加された「ウイルスバスター2004」
ウイルスバスター2004
トレンドマイクロは9日、同社のウイルス対策ソフトの新バージョン「ウイルスバスター2004」を10月24日より販売開始すると発表した。同社は1年間で150万本の売り上げを目指す。価格はシングルユーザ版が8,500円、2ユーザパックが12,800円。対応OSは、Windows XP SP1/2000 SP3以上/Me/98SE/98。
ウイルスバスター2004は、従来より備えているウイルス対策機能に加え、8月に流行したウイルス「Blaster」のような“ネットワーク型ウイルス”への対応や、スパイウェア対策、迷惑メール対策などの新機能が追加された最新モデル。
新機能には、ネットワークウイルスなどへの対応を強化した「次世代ウイルス防御システム」、迷惑メールやスパイウェア対策を行なう「プライバシー保護」、ファイアウォールの設定を状況に応じてワンクリックで変更可能な「ハッカー・不正侵入対策」、送受信メール検索が可能になった「ウイルス対策」という4つのセキュリティコンセプトに基づいた機能が追加されている。
中でも特徴的なのが「次世代ウイルス防御システム」だ。これは、Blasterなどメールを利用せず、特定ポートなどを狙って攻撃するタイプのウイルスに対して、従来のウイルス定義ファイルの提供だけではなく、ウイルス攻撃に対応したパーソナルファイアウォールの“パターンファイル”を各ウイルス毎に作成し、提供するものだ。
Blasterのような、危険度や感染力の高いウイルスの場合、トレンドマイクロではウイルスバスターの全ユーザーに対して“レッド/イエローアラート”をポップアップ表示し、注意を促すと同時にパターンファイルを自動更新する。この機能により、同社プロダクトマーケティングの山崎裕二氏は「ネットワークウイルスをPCに侵入させることなく、水際で防ぐことが可能となった」とコメントしている。
また、万が一ウイルスに感染してしまった場合には、ウイルスにより改変されてしまったレジストリやファイルを自動的に修復する「自動修復プログラム」をほかのパターンファイルと同様に自動的にダウンロード提供する。ダウンロード提供することにより、「Blasterの時のように、店頭でCD-ROM配布する必要がなくなり、万が一感染してしまった場合でも、より迅速に対応できるようになった」(山崎氏)と自信を見せた。
そのほかにも、迷惑メールを独自ルールで判別し、件名欄に「MEIWAKU」という文字を自動挿入する「迷惑メール対策」機能や、スパイウェアをパターンファイルによって検出する「スパイウェア機能」も備わった。
ウイルスバスター2004では、このようにさまざまなパターンファイルを更新するため、従来モデルでは「ウイルス検索エンジン」と「パターンファイル」の2種類の更新しか行なわれなかったが、ウイルスバスター2004では9種類のパターンファイルが更新されることになる。
同社執行役員日本担当の大三川彰彦氏は、「ソースネクスト社が今年前半に1,980円のウイルス対策ソフトを販売開始し“価格競争”に突入するとも言われているが、同社製品は今回の説明通り、24時間365日に渡って9種類のパターンファイルを提供し続けるサポート料金も含まれている。このように、最新の脅威に対応するための機能とサポートを付与すれば、価格競争を行なわなくても競争力を失うことは無いと考え、新製品でも特別な値下げは行なっていない」と語った。
9種類に増えたアップデートサービスの一覧
新たに追加された4種類のコンセプト
迷惑メール対策の設定画面。3段階に設定可能なほか、ブラックリストやホワイトリストの個別設定もできるという
“レッド/イエローアラート”が発令された際にプッシュ型で配信されるポップアップウィンドウ
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URL
ニュースリリース
http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2003/news030909.htm
関連記事:トレンドマイクロ、「ウイルスバスター2003 リアルセキュリティ」を11月1日に発売
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/09/26/tm2003.htm
(大津 心)
2003/09/09 18:43
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