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NTT-BB、上下とも最大8Mbpsの広帯域テレビ電話サービス「WarpVision」
左からNTT-BB 代表取締役の白川英俊氏、NTTサイバースペース研究所長の長谷雅彦氏、NTT-BB サービス企画部長の内田健司氏
NTTブロードバンドイニシアティブ(NTT-BB)は、9月11日より上下とも最大8Mbpsの帯域を使用するテレビ電話サービス「WarpVision(ワープビジョン)」を開始する。月額基本料金は15,000円で、1分ごと60円の従量料金制となる。
WarpVisionは、NTT-BBが5月から提供を開始した映像コミュニケーションサービス「パッケージサービス」のラインナップ拡充として位置付けされたサービス。専用ソフトウェアをインストールすることで、最大8Mbpsの広帯域で1対1でのテレビ電話サービスを利用できる。高品質なテレビ電話サービスをソフトウェアで実現することで、ハードウェアの導入・保守といった費用が削減できるほか、技術の進歩によるハードウェアの陳腐化といった問題も解消できるとしている。
WarpVisionではNTTサイバースペース研究所の開発したMPEG-2コーデック技術「RISCA(開発コードネーム:Real-time and Interactive Software-based Codec Architecture)」を採用。従来まで膨大なデータ演算処理が必要だった映像コーデックについて、複数のデータを同時に処理することで高速化を図っている。また、映像と音声の多重化や分離といった処理を行なわず、映像と音声を独立して送受信することで、遅延を200m/sec以下まで抑えているという。
WarpVisionの画面サイズは最大640×480ドットのVGA表示が可能で、動画フレームは30フレーム/秒。帯域は2~8Mbpsまでユーザーが任意に選択可能で、NTT-BBでは通常のテレビと同等の映像クオリティを実現できるとしている。なお、ファイヤウォールやルータに接続された端末からの接続には対応していないという。
WarpVisionのネットワーク構成
サービスの対象は主に法人ユーザーとなり、初期費用は15,000円、月額基本料金は15,000円。そのほか1分60円を基本とした従量課金も行なわれる。ただしユーザーの利用形態によっては、従量料金を定額化するといったプランも提供していくという。なお、インターネット接続サービスやメールアドレスといったサービスは含まれておらず、あくまでWarpVisionのみの料金となる。
WarpVisionの利用には、Pentium 4 2.4GHz以上のCPUを搭載、ビデオカメラとの接続用にビデオ入力をサポートしたパソコンが推奨されている。USB接続型のWebカメラでも利用はできるが、ビデオ入力に比べてクオリティは落ちるという。また、WarpVisionの接続用にユーザー側でBフレッツ回線を別途用意する必要がある。BフレッツであればISPを問わず利用できるが、上下8Mbpsという広帯域を使用することから、回線種類はベーシックタイプが推奨されている。
NTT-BBの白川英俊代表取締役社長は、「最近はADSLも高速化しているが、上りが細いという点でこのサービスは品質的に(ADSLでは)もたない」とコメント。WarpVisionが光ファイバ向けのサービスであり、光を中心としたビジネス展開の機軸になるサービスだと自信を示した。すでに手話通訳サービスといったトライアルも実施しており、将来的には「テレビ電話を超えたサービスが提供できるかもしれない」と期待しているという。
WarpVisionのインターフェイス
画面を最大化したところ
基板の細かい部分まで確認できる
ビデオカメラとパソコンはビデオ入出力端子で接続
[お詫びと訂正]
初出時、「ファイアウォールやルータ環境からも利用できる」としていましたが、実際には対応しておりません。お詫びして訂正いたします。
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URL
ニュースリリース
http://www.ntt.co.jp/news/news03/0309/030911.html
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(甲斐祐樹)
2003/09/11 17:55
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