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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
パソコンに保存した動画ファイルをTVで再生できる「AVeL LinkPlayer」

AVeL LinkPlayer(AVLP1/DVD)。本製品は米Sigma Designs社と基盤レベルから共同開発を行なったという
 アイ・オー・データ機器は、パソコンに保存した動画や音声ファイルをネットワークを介してテレビで再生できるDVDドライブ搭載プレーヤー「AVeL LinkPlayer(AVLP1/DVD)」を11月末より発売する。価格は29,800円。

 AVeL LinkPlayer(アベル・リンクプレーヤー)は、パソコンに保存した動画や音声、画像ファイルをネットーワークを介してテレビや液晶ディスプレイなどで再生できるネットワークメディアプレーヤー。本製品では、サーバーソフトウェア「AVeL LinkServer」を導入した複数台のパソコンへアクセスできるほか、1台のパソコンに保存したファイルを複数のAVeL LinkPlayerで再生することも可能だという。

 本体には、ネットワークインターフェイスとして10BASE-T/100BASE-TX×1ポートを搭載するほか、本体のPCカードスロット(Card Bus非対応)に無線LANカードを装着することで、無線LAN通信も可能となっている。また、PCカードアダプタを利用して、SDカードなどの各種メモリーカードからデータの読み取りもできる。

 PCカードスロットに装着可能な無線LANカードは、現時点で同社製のCFタイプ無線LANカード「WN-B11/CFL」の1機種のみで、同製品装着時にはアダプタ「PCCF-ADP」が別途必要となる。同社では、AVeL LinkPlayerとの接続で動作確認がとれた無線LANカードについて、順次情報を公開していく予定だという。


本体背面 展示されたリモコンは試作品。実際には画面左上にあるデザインのリモコンが製品に同梱される

 AVeL LinkPlayerで再生可能なフォーマット形式は、動画ファイルではMPEG-1/MPEG-2/DivX/XviDをはじめ、画像ファイルではBMP/JPEG/GIF/PNG、音声ファイルではWMA/MP3/MP2/AAC/AC3/PCM/OggVobisの各形式をサポートする。

 また、DVDドライブはDVD+R/DVD+RW/DVD-R/RW/DVD-ROM/CD-R/CD-RW/CD-ROMの合計8種類のメディアに対応し、DVD-VideoやVideo CD、CD-DA形式のほか、AVeL LinkPlayerが対応するフォーマット形式のファイルを保存したデータディスクの読み込みもできる。

 本体が装備する映像出力端子は、D4出力端子やS映像端子、コンポジット端子、DVI-I端子。また、音声出力端子は光デジタル端子や同軸デジタル端子、アナログ端子を装備している。サーバーソフトウェア「AVeL LinkSever」が対応するOSは、Windows XP/Me/2000/98SEおよびMacOS 10.2となる。


ログインメニュー。接続可能なパソコンがオレンジ色のアイコンで表示されている パソコンにアクセスしたところ

再生可能な動画ファイルが一覧表示される 音楽ファイル一覧

音楽ファイル再生時には、壁紙が表示される 画像ファイルについては、サムネイル表示が可能

映像データなどが入ったDVDメディアをドライブに挿入した場合には、MediaLibraryが表示される 「AVeL LinkServer」起動画面

データを格納するフォルダは、ユーザーが任意に設定可能。また、同一ネットワークにある機器のファイルも「ウォッチフォルダ」に登録することで、AVeL LinkPlayerで再生できる

 あわせてアイ・オーでは、40GBのHDDを内蔵し、音楽ファイルの再生が可能なポータブル・ハードディスク「AVeL GRANDISK(MDM-H550)」を11月末より54,800円で発売する。GRANDISKでは、MP3/WMA/WAVE形式に音楽ファイルが再生可能でエンコード128kbpsのMP3ファイルの場合で約5,000曲のファイルが格納できる。

 また、本体にはSDカードスロットとUSB 2.0ポートを搭載しており、保存データの転送・バックアップが可能なほか、製品に添付されるソフトウェア「MediaSick Lite Edition」を利用することでパソコンとの間でファイルの同期を行なうことができる。


AVeL GRANDISK 製品概要

AVeLコンセプトの推進を図っていく

 アイ・オー・データ機器では6日、今回発表を行なった2製品についての発表会を開催するとともに、AVeLシリーズのコンセプトについての説明も行なわれた。

 発表会では、マルチメディア事業部長の豊田勝之氏が登壇し、AVeLシリーズのコンセプトについて説明を行なった。豊田氏によれば、同社は以前から音楽や映像といったデジタルコンテンツをユーザーにより一層楽しんでもらうため「AVeL(AUDIO VISUAL for e-LIFE)」というコンセプトのもと製品開発を行なっていたと説明。2002年には小型ムービーカメラ「MotionPix」シリーズの発売を開始していると語った。

 また豊田氏は、今回発表された「AVeL LinkPlayer」と「AVeL GRANDISK」について、今後は同社の統合管理ツール「MediaSink」との連携を図っていくという。今後は、ネットワーク化への対応やコンテンツの検索機能などを高め、「MediaSink」をユーザーにとって有益なソフトウェアとして進化させ、AVeLコンセプトの推進を図っていく考えを示した。


マルチメディア事業部長の豊田勝之氏。AVeLのコンセプトについて「いかなるフォーマットでもテレビで再生できる環境を実現したい」とも語った AVeLシリーズの利用イメージ

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.iodata.jp/news/200311/03_pr016.htm

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(村松健至)
2003/11/05 21:02
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