NTT東日本は、光ファイバを伝送路にした多チャンネル映像配信サービス「映像通信網サービス」を発表した。現在認可申請を総務大臣に届出しており、認可され次第サービスを開始するという。
映像通信網サービスは、映像受信者のビルまで光ファイバを引き込み、70~770MHzの周波数帯域を利用してデジタル映像やアナログ映像、FMラジオなどを同時に伝送できるというもの。周波数帯の割り当ては、FMラジオが70~90MHz、アナログ映像が90~468MHz、デジタル映像が90~770MHzで、MPEG2形式のデジタル映像(6Mbps)であれば400チャンネル分の伝送が可能だ。
映像通信網サービスでは、伝送する音声や映像をIP化せずそのまま伝送する。「距離によっては減衰する場合があるが、必要に応じてリピータを設置する」という。また、「IP化せずに伝送するため、新たな不正コピー防止措置などを行なう必要がない」としている。
利用料金は、コンテンツを発信する「第1種サービス」と受信する「第2種サービス」で異なる。第1種契約の場合は、基本料金288万円、契約回線利用料133万6,000円~、1芯1kmごとの中継回線利用料3,800円の合計が月額利用料となり、別途工事費用などが必要。第2種契約の場合は、回線ごとに月額18,000円。いずれも契約ごとに初期費用が800円が必要になる。
NTT東日本では利用イメージとして、「ホテルのテレビへの映像配信や、放送事業者による映像のやりとり」を挙げている。
■ URL
ニュースリリース
http://www.ntt-east.co.jp/release/0312/031216b.html
(鷹木 創)
2003/12/16 17:55
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