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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
イー・アクセス、元KDDI副社長の種野晴夫氏をCOOに

種野晴夫氏(右)を紹介する千本倖生社長(左)
 イー・アクセスは、1月27日に行なわれた取締役会で、元KDDI副社長でMKSパートナーズ ストラテジック アドバイザーの種野晴夫氏を代表取締役COO(Chief Operating Officer・最高執行責任者)とすることを内定した。種野氏のCOO就任に伴い、現在COOとCFO(Chief Financial Officer・最高財務責任者)を兼務しているエリック・ガン氏はCFOの仕事に専念する。

 この人事は、2月25日の臨時株主総会および臨時取締役会において正式に発令される予定。今回の人事について千本倖生社長は「IP電話という巨大なマーケットに参入する時代なので、種野氏を迎えた」とコメントした。また、イー・アクセスがベンチャーから“会社”となるタイミングだとして、エリック・ガン氏については「CFOに専念してもらうのがいいだろう」と語った。

 種野氏もあいさつに立ち「KDDIでは営業をみていたので、営業を強化するところからはじめていく。ベンチャーから上場企業に変わるところなので、社内の体制作りもやりたい」と今後の希望を述べた。また、現在のシェア獲得競争については、過去のマイラインや携帯電話の獲得競争を例に「経営的にはマイナス面があったのではないか」と疑問を投げかけ「お金を使って一時的にシェアを増やすのはやるべきでない」という考えも述べた。

 また、CFOとなるエリック・ガン氏もユーザー獲得についてコメントし「ホールセール事業者なので、既存のISPユーザーがダイヤルアップからADSLにプラン変更することで、ユーザーが獲得できるため、獲得コストは低い」と説明した。新規ユーザーの獲得についても主にISPがやることなので、イー・アクセスが独自に獲得をしかけることはないとした。

 千本社長も「獲得コストを無限に使うわけにはいかない」と強調。「実態がともなった経営をやり、電気通信事業は長続きしないといけない」という方針を述べた。また、「加入してもらうと同様に、入ってもらってからの品質とかサポートが問われるだろう」と語り、新規獲得よりも、既存ユーザーに長期間にわたって使ってもらうことが重要との考えを示した。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.eaccess.net/company/press/2003/030127.html
  関連記事:イー・アクセス、日本テレコムのADSL事業の営業譲渡に合意
  http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/05/28/jdslea.htm


(正田拓也)
2003/01/27 18:25
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