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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
NTT東とデジタルゴルフ、実在コースを再現した3Dゴルフシミュレータ

バーチャルゴルフガイド(画面はゲームモード)

シミュレーション時は細かな設定ができる
 デジタルゴルフとNTT東日本は、実在するゴルフコースを3Dで再現したゴルフシミュレータ「バーチャルゴルフガイド」のトライアル配信を、NTT東日本の「フレッツ・スクウェア」上で9月17日より開始する。トライアル時の利用料金は無料で、正式サービスは2005年春頃を予定する。

 バーチャルゴルフガイドは、プレイヤーのクラブごとの飛距離や弾道特性などを3Dで再現した実在のゴルフコースでシミュレーションできるシミュレータ。開発元のデジタルゴルフでは、日本国内にある主要コース70カ所と提携、サービス開始時にフェニックスカントリークラブ(宮崎県)や、名古屋ゴルフクラブ 和合コース(愛知県)など合計30コースのデータを用意する。また、2006年末には500コースまで配信データを拡大する予定だという。

 ゴルフコースの3D化は、航空測量や現地取材で得られたデータをもとにして、コースレイアウトやコース上の窪みや傾斜、立ち木の位置や枝振りなどを再現しているという。また、ゴルフコースの確認モードは、上空から確認できるスカイナビ、プレイヤー視点のグラウンドナビ、コースを自由に確認できるフリーウォークの3種類が用意される。

 シミュレーション時には、ユーザーごとに使用するクラブの飛距離や弾道特性にくわえ、天候や風向き、風力などを設定も可能で、より忠実なコースシミュレーションが可能だとしている。このほか、指定した2点間の距離・高低差の計測機能や、グリーン情報を確認できるグリーンガイドなども利用できる。デジタルゴルフによれば、実コースとの誤差は高低差が数十センチ程度で、距離に関しては「ほとんど誤差がない」という。

 また、ユーザーが入力したデータを利用したゲームモードも用意されており、2005年以降にはオンライン対戦も実装される予定だ。なお、入力したデータなどはサーバー上に保存され、他のユーザーとの情報共有も可能となっている。

 オリジナルヤーデージブック作成機能も用意されており、シミュレーション時に書き込んだメモやコースデータなどを出力して、実際のゴルフコースでプレイする場合にも活用できるという。

 バーチャルゴルフガイドは、NTT東のフレッツ・スクウェア内にある「Try to ゴルファーズBB on フレッツ」からダウンロードできる。9月17日から開始されるトライアルの利用料金は無料。正式サービスでの利用料金については、トライアルでの反応を見ながら検討していくという。

 デジタルゴルフではあわせて、ゴルフをプレイするユーザー向けのコミュニティサイト「ゴルファーズBB」を開設した。同サイトはバーチャルゴルフガイドの体験版がダウンロードできるほか、ゴルフ関連のニュースやゴルフ場の情報を配信、ゴルフグッズの販売も行なっていくという。


クラブ情報の入力画面 天候や風向き、風力も設定できる コース確認モードでは、スロー再生や一時停止、巻き戻し機能なども用意

2点間距離測定機能。測定は連続して行なえる クラブごとの着地点距離も計測できる シミュレーションしたデータは、オリジナルヤーデージブックとして出力可能

国内コースのうち1,000カ所を網羅予定。海外コースの3D化も検討

デジタルゴルフの横山社長
 デジタルゴルフでは16日、ゴルフシミュレータ「バーチャルゴルフガイド」のトライアル開始に先立って説明会を開催した。

 同社の横山俊郎代表取締役社長は、以前はT&Eソフト(現社名ディーワンダーランド)の代表を務めていた。横山社長によれば「(T&Eソフトで発売した)『遙かなるオーガスタ』では、ゴルフをしないユーザーが購入する割合が多かった」という。このため、バーチャルゴルフガイドでは、「実際にゴルフをするユーザーをメインターゲットとして、開発を進めた」と開発の経緯を説明した。

 また、バーチャルゴルフガイドでは国内にあるゴルフコースのうち、1,000カ所前後をカバーする予定だという。その後は、「ハワイやアメリカをはじめ、現在ゴルフが盛んに行なわれている中国や韓国などのコースデータの提供したい」と語った。

 続いて説明を行なった内海州人取締役副社長は「PCや携帯電話、ゲーム機などにコンテンツを自由に持ち運べる環境が揃い、古い言葉だが『マルチメディア』の時代がようやくきたと考えている」とコメント。バーチャルゴルフガイドの測定時にはGPSデータなども取り込んでおり、GPS対応携帯電話などと連動したコンテンツなども提供したい考えを示した。

 同社によれば、ゴルフコースの3D化作業にかかる費用は、現時点で約1,000万円だという。しかし、東南アジアなどに作業拠点を設けることで、今後は開発費用を抑えていきたいとした。なお、同社ではバーチャルゴルフガイドで計測したコースデータを、ゴルフクラブやゴルフ番組向けに提供するコンテンツとしても活用したい考えだ。

・必要動作環境
OS Windows XP/Me/2000
CPU Pentium IIIまたはPentium 4 1GHz以上
メモリ 128MB(XPでは256MB以上を推奨)
VRAM 16MB以上で、1,024×768ピクセル表示可能なもの
DirectX DirectX 7.0a以上
HDD 300MB以上必須
Webブラウザ Internet Explorer 5.5 SP2以降


関連情報

URL
  デジタルゴルフ
  http://www.digitalgolf.co.jp/
  ゴルファーズBB
  http://www.golfersbb.com/
  フレッツ・スクウェア紹介ページ
  http://flets.com/square/

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(村松健至)
2004/09/16 14:30
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