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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
NTT、光ファイバを用いた最大6Mbpsの映像配信トライアル

左からNTT ブロードバンド推進室の米川達也担当部長、NTTサイバーソリューション研究所の本多淳子研究主任、NTT-BBの星義隆部長、ブルーノートジャパンの畑保美ゼネラルマネージャ、国際観光会館セレスティンホテルの橋口孝司副総支配人

トライアルで採用するVOD制御プロトコルのイメージ
 NTT(持株会社)、NTTブロードバンドイニシアティブ(NTT-BB)、ブルーノートジャパン、国際観光会館、ジャスマックの5社は、光ファイバを利用した最大6Mbpsの高品質映像配信トライアルを実施すると発表した。東京・青山の「ブルーノート東京」で行なわれるジャズライブを、東京と北海道の2ホテルで巨大スクリーンを用いてライブ配信する。

 このトライアルではNTT-BBのコンテンツ配信ネットワーク(CDN)を利用し、NTT東西の地域IP網を通じてBフレッツで配信を行なう。ライブ映像を上映するのは東京・芝のセレスティンホテル、北海道・札幌のジャスマックプラザホテルの2拠点で、それぞれレストランや多目的ホールに設置した150インチの巨大スクリーンでライブ映像を上映する。

 NTTによれば、従来ライブ配信に用いられているUDP(User Datagram Protocol)は、処理速度が高いものの信頼性が低いために高品質映像の長時間配信には不向きであるという。今回のトライアルでは光サービスアーキテクチャコンソーシアム(HSAC)が規定したVOD制御プロトコルを採用。伝送中に生じるパケットロスを再度送信して補うことで、UDPを用いた上で高品質かつ安定した映像配信を実現できるとしている。

 トライアルは3月から6月までの期間内に月6回程度のペースで実施される予定。今後の商用化も踏まえた上でのトライアルのため視聴は有料だが、実際にブルーノート東京で観覧する場合の料金の半額からそれ以下で利用できる見込みという。

 NTT ブロードバンド推進室の米川達也担当部長は、今回のトライアルをNTTが策定した「“光”新世代ビジョン」の一環と説明。「“光”という世界が新たなビジネスを創造できる」と同社の光ビジネスにかける熱意を示した。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ntt.co.jp/news/news03/0302/030217.html
  関連記事:ストリーミング配信技術の仕様標準化を目的とした相互接続実験
  http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/09/27/vod.htm
  関連記事:NTT、FTTH普及期におけるサービスビジョンを発表[INTERNET Watch]
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/1125/rena.htm


(甲斐祐樹)
2003/02/17 18:42
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