NTT東日本とNTT西日本は1日、2005年度の事業計画について総務大臣に認可申請を行なった。ブロードバンドサービスの基盤となる光アクセス網を整備することで、2005年度中にBフレッツを東西合計で180万契約、光IP電話を160万チャネル増やす計画だ。
まずNTT東日本ではIP系サービスの2005年度の計画数として、Bフレッツが100万契約、フレッツ・ADSLが20万契約という数字を示している。2004年度の計画数はBフレッツが45万契約、フレッツ・ADSLが60万契約だったため、光サービスにシフトしているのがわかる。このほか、新たに提供を開始した光IP電話では100万チャネルを計画している。
NTT西日本でも同様に光へシフトし、Bフレッツが80万契約(2004年度は40万契約)、フレッツ・ADSLが40万契約(同60万契約)、光IP電話が60万チャネルとなっている。
この計画を実現するため、NTT東日本ではアクセス網の光化に約1,700億円を投資し、加入者光ケーブル190万km(芯線総延長)を整備。2005年度末の光カバー率を85%に引き上げる。NTT西日本では約1,600億円を投資して150万kmを整備する計画で、カバー率は84%に達する。なお、全体の設備投資額は東西合計で7,800億円。
一方、音声系の固定通信サービスでは、移動体通信やIP電話への移行が加速するとともに、直収電話サービスとの競争などもあって、軒並み契約数の減少を見込んでいる。NTT東日本では加入電話が226万加入、INSネット64が55万9,000回線、INSネット1500が2,000回線、NTT西日本では加入電話が191万加入、INSネット64が52万4,000回線、INSネット1500が1,000回線それぞれ減少するとの計画が示されている。
■ URL
ニュースリリース(NTT東日本)
http://www.ntt-east.co.jp/release/0503/050301.html
ニュースリリース(NTT西日本)
http://www.ntt-west.co.jp/news/0503/050301a.html
(永沢 茂)
2005/03/01 19:47
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