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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
HUE、MMORPG「グラナド・エスパダ」制作スタッフに小林智美、久保田修を起用

(写真左から)ハンビットユビキタスエンターテインメントの代表取締役CEO キム・ヨンマン氏、「グラナド・エスパダ」開発者であるキム・ハッキュ氏、サウンドコンポーザーの久保田修氏
 ハンビットユビキタスエンターテインメント(HUE)は10日、開発中のMMORPG「グラナド・エスパダ」に関する記者発表会を開催。キャラクターデザインに小林智美氏、音楽には久保田修氏を起用すると発表した。また同時に、実際のクライアントソフトを用いたデモンストレーションも公開した。

 「グラナド・エスパダ」は、人気MMORPG「ラグナロク・オンライン」の開発者であるキム・ハッキュ氏の新作。プレイヤーが新大陸の開拓民となって冒険していくMMORPGだ。「マルチ・キャラクタ・コントロール・システム」と呼ばれる、複数のプレイヤーキャラクターを同時操作する機能が搭載されるほか、選挙などを通じた政治活動、よりリアルな経済市場システムがゲーム内に盛り込まれる予定。

 新たに起用が発表された小林氏は、家庭用ゲーム機向けソフト「ロマンシング サ・ガ」「サガ フロンティア」シリーズのキャラクターデザインで著名なイラストレーター。ピアニスト・作曲家として活動する久保田氏は、テレビドラマ「フェイス」のサウンドトラックなどを制作する傍ら、ゲームの分野でも「ビートマニアIIDX」などに楽曲を提供している。いずれも、キム・ハッキュ氏からの強い要望によって起用が実現したという。

 現在韓国企業「IMCゲームズ」が開発中で、韓国・日本でほぼ同時期のリリースとなる見込みだという。


「スタンス」の切換が大きなポイントに

ハンビットユビキタスエンターテインメントの事業推進部部長 平田雅一氏
 記者会見は、HUEの代表取締役CEO キム・ヨンマン氏による日本語の挨拶で始まった。「4月にオープンした公式Webサイトが、5月の時点で1,000万ヒットを達成した。日本における期待の高さには驚くばかりだ。少しでも早くリリースできるよう努力したい」と述べ、「著名クリエイター2名の起用によって、日本のユーザーにもより満足いただけるサービスになるだろう」と自信を見せた。

 続いてはHUEの事業推進部部長 平田雅一氏が登壇。まず、「公式サイトを通じて、すでに200近い数のファンサイトが生まれた。サービス開始前のゲームに関わらずこれほどの期待を寄せていただいたことに、社員一同に代わってお礼を申したい」とファンへの感謝を表明。その後、スライドを用いてゲームの概要を解説した。

 ゲームの舞台となるのは、17~18世紀ごろの地中海文化圏をモチーフとした「グラナド・エスパダ」と呼ばれる新大陸。1人のユーザーが「コマンダー」という役割を務め、最大3人までのプレイヤーキャラを同時操作しながら進行させていくのが特徴だ。おもに1人のキャラクターを操作し、残る2人のキャラクターはAIによって自動的に行動するのが、標準的なゲーム進行になるという。平田氏は「パッケージゲームではポピュラーなシステムだが、MMORPGとしておそらく世界初となるシステムだろう」とコメントしている。

 作成できるキャラクターはクラスによって大別され、銃や剣を使って戦闘する「ファイター」、魔法攻撃が得意な「ウィザード」、味方の体力回復や罠の設置が可能な「スカウト」、広範囲の魔法攻撃に長ける「ウォーロック」、銃による長距離攻撃役を担う「マスケッティア」の6種類から選択可能になる。

 また各クラスによって、装備可能なアイテムが異なるが、装備は「スタンス」の種類に影響を及ぼす。スタンスは「武器を使うための構え方」と説明されており、攻撃力重視のスタンス、防御力重視のスタンスなどから、Altキーを使って任意に変更可能。さらに、利用できる「スキル」もスタンスの種類に応じて変わるため、ゲームを進行させる上で重要なポイントになると、平田氏は話している。

 プレイヤーが戦うこととなる敵キャラクターには2種類の系統が用意されており、1つ目の「クリーチャー」は“攻撃してこない敵”。プレイヤーが攻撃しても反撃せずに逃げ回るため「初心者向けフィールドでの練習相手」(平田氏)という位置付けだ。一方の「モンスター」は、プレイヤーキャラクターを見つけると積極的に攻撃してくる敵で、ダンジョンなどに配置される模様だ。

 なお、今作では「インスタンスダンジョン」と呼ばれるシステムも盛り込まれる。1つの迷路状のマップに、「宝物を探す」「一定時間内に強敵を倒す」といった複数の“目的”が用意されるため、さまざまな遊び方が可能になるという。


スタンスは見た目だけでなく、キャラクターの戦闘スタイルにも影響を与えるという ゲームのスタート地点となるリボルドウェの街

冒険できるフィールドの1つ、テトラ遺跡 アル・ケルト・モレッツア(幻影宮)は、新発表のダンジョンだという

クローズドベータはコアユーザー対象に

会見にはサウンドコンポーザーとして起用された久保田修氏が出席

具体的なサービス開始時期については発表なし。イメージムービーの中で大まかな時期が触れられたのみだ
 ゲームシステムのほか、プレイヤーキャラの活動領域となる各種の街やフィールドの解説後、会見の席上で新発表された制作スタッフ、小林氏と久保田氏の略歴が紹介された。「韓国側でもキム・ハッキュ氏の意向により、イラストや小説、サウンド面で著名なクリエイターを起用している。同様に日本側においても、国内の著名クリエイターを迎えることで、より日本のユーザーに楽しんでもらえるだろう」と起用の背景を述べた。

 両氏の担当パートについては、「小林氏には発表済みキャラクターの衣装、新キャラクターのデザインをお願いする。久保田氏の曲についてはどのシーンで使われるか現段階で発表できないが、近いうちにお披露目できるのでは」と補足。今後の動向に注目してほしいとアピールした。

 なおクローズドベータテストは、今夏をめどに韓国で実施する予定だという。日本においても、韓国での開始から数週間後には実施される見込みだ。

 クローズドベータテスターは、公式サイトを通じて募集する。募集規模は数百名程度とし、より厳しい意見を吸い上げるために、「まず、ユーザーがお持ちになるパソコンのスペックが応募条件になる。またオンラインゲームに造詣の深いユーザーやファンサイト運営者といったコアユーザーを対象にしたい」(平田氏)という。

 また「秋頃にオープンベータテストを実施する計画。年末~2005年初頭には正式サービスを開始したい」と平田氏は説明している。


実機によるデモンストレーションが公開

今回のデモで使われたマシンの構成
 記者会見終了後は、ゲームのデモンストレーションが会場を移して実施された。一般ユーザーの平均的なスペックを想定したマシンが4台用と、ゲームを処理するサーバーも準備され、ゲーム操作こそ担当者が行なったものの実際のプレイに即した形で行なわれた。

 デモでは平田氏によって、「キャラクターの作成は最大9人まで」など細かな仕様についても言及された。初心者向けの操作解説モード「チュートリアル」も今回新たに発表された。


ゲーム画面。足元に丸印がついたキャラクタを操作し、三角印のキャラは基本的にAIで自動操作される 画面下に表示されたパラメータ。スキルと思しきアイコンなどが表示される

 このほか、初心者向けの機能として「パスファインディング」が紹介された。目的地を設定すると、障害物を自動的に迂回しながら移動してくれるという。またキャラクタの衣装は防具などによって変化せず、別途変更が可能とのこと。平田氏は「小林氏にはこの衣装デザインをお願いしている」と補足した。

 質疑応答の際には、キム・ハッキュ氏が自ら回答。予定される「政治システム」に対する質問に対しては「現在開発中だが、ゲームマスターのシステムのうち一部を任された『領主』が、街の制度などを決められるようにしたい」と答えている。


キャラクター選択画面。未選択のキャラが背景部分でくつろいでいる こちらはキャラクターの作成画面だ

チュートリアルでは基本的な操作方法などを学べる 街のいち風景。噴水が見える

戦闘シーンは数字やエフェクトが乱れ飛び、音響効果もあってなかなかの迫力だった プレイヤーキャラの2倍はあろうかというサイズのモンスターも

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.hanbit.jp/news/article/20050610.html
  グラナド・エスパダ公式サイト
  http://www.granadoespada.jp/
  ハンビットユビキタスエンターテインメント
  http://www.hanbit.jp/

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(森田秀一)
2005/06/10 21:13
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