MS05-025には、2種類の脆弱性が含まれており、Windows Server 2003/XP/2000/Me/98SE/98に影響する。まず1つ目は、PNG画像の処理が原因で、悪質なサイトを閲覧したり悪質なメールを表示した際にリモートでコードが実行される脆弱性がIEにあるというもの。2つ目は、XMLリダイレクトの情報漏洩の脆弱性で、やはり悪質なサイトやメールを表示させることで悪用される恐れがあるという。
MS05-026は、Windows Server 2003/XP/2000/Me/98SE/98が影響を受ける。また、MS05-027は、Windows Server 2003/XP/2000が影響を受ける。マイクロソフトでは、これら3件のパッチについて直ちにインストールすることを推奨している。
このほか、最大深刻度が上から2番目の“重要”として公開されたのが、4)WebClientサービスの脆弱性によりリモートでコードが実行される「MS05-028」、5)Exchange Server 5.5のOutlook Web Accessの脆弱性によりクロスサイトスクリプティングが行なわれる「MS05-029」、6)Outlook Express用の累積的なセキュリティ更新プログラム「MS05-030」、7)Windowsのステップバイステップインタラクティブトレーニングの脆弱性によりリモートでコードが実行される「MS05-031」の4件。
最大深刻度が上から3番目の“警告”が、8)Microsoftエージェントの脆弱性によりなりすましが行なわれる「MS05-032」、9)Telnetクライアントの脆弱性により情報漏洩が起こる「MS05-033」、10)ISA Server 2000用の累積的なセキュリティ更新プログラム「MS05-034」の3件。