第2回で、自動コピー用に稼動させたPCのOSには、「Windows XP Professional」をインストールしている。これを活かして外部クライアントからリモートデスクトップ接続を行なえば、クライアントソフトウェア「SmartVision/PLAYER」を外部クライアントから実行可能なはずで、録画データの視聴や録画予約も可能になると思われる。早速試してみよう。
このような事情が重なり、今回はLAN内の常時稼動PCをVPNサーバーとして担当させることになる。ただ、このPCのOSは前述の通りWindows XP Professionalである。本来であればセキュリティ面で優れたIPsecやL2TPなどを利用するのが好ましいが、Windows XP Professionalの標準機能ではIPsecやL2TPによる外部からの着信を設定することができない。かといって、サーバー用OSを導入するのは手間とコストがかかるのが悩みどころであり、ここでは手軽さをとって、Windows XP Prfessionalの標準機能だけで利用可能なPPTPによるVPN接続を行なってみたい。
以上の設定により、外部クライアントからインターネットを通じてVPNサーバーに接続できる。実際に接続した場合の、サーバー側とクライアント側の状態は、それぞれ(画面24、25)の通りである。Windows XP Professionalでは「WANミニポート(PPTP)」という仮想デバイスが構築され、サーバー側とクライアント側にそれぞれプライベートIPアドレスが割り当てられることになる。