インフィニオンテクノロジーズは、Ether over VDSL対応のチップセット「10BaseS」とスイッチ「AR2224」を組み合わせた開発プラットフォームを展示していた。
Ether over VDSLとは、既設の電話回線(メタル回線)を使用して長距離イーサネットを実現する技術。同社の10BaseSチップセットを使うことで1200メートル以上の長距離イーサネットを実現できるという。
展示されていた製品は、この10BaseSを使った評価ボードとスイッチングハブ。実際にPCに接続してデモを行なっていた。
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Ether over VHDL対応のチップセット「10BaseS」を使用した評価ボード。左上に10BaseSが実装されている
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評価ボードにカテゴリー5のケーブル(青)と電話用メタルケーブル(白)を接続したところ
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少し変わった製品としては、レッツコーポレーションの「TAKE3」が挙げられる。ISDNでは、iナンバーを使用することで2つの電話番号を電話とFAXに割り振るといった使い方ができたが、ADSLでは一般加入者回線となってしまうため回線自体を複数契約しないとこういった使い方はできない。
TAKE3では、電話を着信すると自動で応答し、FAX信号を受信するとFAXを、それ以外だと電話を呼び出してくれるという製品。ADSL回線にでも問題なく接続できる。
こういった製品は以前から売られていたが、同社によればISDNからADSLに切り換えたことで不便を強いられているユーザーに売り込んでいきたいと言うことだ。標準価格は3万3800円。
レッツコーポレーションは、このほかにVoIP(Voice over IP)対応製品「PA01」も展示していた。インターネットにPA01を接続することで、PA01同士で音声通話ができるというもの。価格はオープンプライスで、実売は8万円前後。
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1本の回線で電話とFAXを使い分けられる「Take3」
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インターネットで電話ができる「PA01」
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□インフィニオンテクノロジーズ
http://www.infineon.com/jp/
□レッツコーポレーション
http://www.lets-co.co.jp/
(笠井 康伸)
2001/07/17 20:17
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