古河電気工業株式会社(以下、古河電工)は7月24日、米ルーセント・テクノロジー(以下、ルーセント)から光ファイバー・ケーブル部門(以下OFS)を買収することで合意したと発表した。買収金額は27億5000万ドル。
ルーセントOFSは、1996年に米AT&Tから分離・独立したルーセントの1事業部門。各種光ファイバー・ケーブル、DWDM用光部品に使われるファイバー、その他光コネクタ・部品を製造販売しており、2000年度売上高は19億2500万ドルで世界シェア2位。
古河電工は同分野で4位だが、今回の買収で世界シェア2位になるとともに、ルーセントの持つ光ファイバー関連の特許を獲得することになる。
ルーセントからの買収後は、OSFの事業部門を分割する。光ファイバー・ケーブル事業はケーブルテレビ用同軸ケーブル事業などで急成長している米コムスコープ社と合弁会社を立ち上げて運営していく。コムスコープの世界的な営業力、北米市場での工場運営ノウハウを吸収したい考えだ。新会社の商号、代表者、資本比率、日程、見通しなどは未定としている。
また、DWDM用ファイバー事業は別会社化して100%自主運営していく計画。将来的には、従業員のインセンティブを高めるために、株式公開も念頭に入れた経営を進めるとしている。
□ニュースリリース
http://www.furukawa.co.jp/what/lucent010724.htm
□古河電気工業株式会社
http://www.furukawa.co.jp/index.htm
□ルーセント・テクノロジー社
http://www.lucent.com/
□コムスコープ社
http://www.commscope.com/
(遠藤 剛)
2001/07/25 21:21
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