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　株式会社上毛は、ブロードバンド専用のライブ映像配信システムを7月26日に発表した。システムには可動型や固定型のライブカメラなど6つのハードウェアが用意されており、可動型の小型ライブカメラは標準価格12万円で8月下旬より販売される。

　本システムでは、ライブカメラによって取り込まれた映像をライブターミナルボックスで圧縮、配信する。圧縮にはスマートコンプレッションと呼ばれる浮動小数点演算を使わないリアルタイム映像に適した技術を採用した。圧縮率はMPEG4と同等で、設定により圧縮率を1/10から1/150まで変更できる。

　圧縮技術にオリジナルの技術を使用しているため、プレーヤーも同社独自のものを使用する。現時点ではWindows Media Player用のCODECを提供する予定はなく、Webブラウザから専用プレーヤーを起動して再生する形となる。

　サーバーからPCへの映像配信は3Mbpsで行なう。現在では、この帯域幅を持つユーザーはごく一部に限られるが、上毛によれば「Bフレッツや有線ブロードネットワークスなど、光接続時代を見据えて開発しているため」という。

　ライブターミナルボックスは認証機能もサポートしており、登録会員向けにペイパービュー映像を配信するといったことも可能。配信終了後には、ライブターミナルボックスからWebサーバーに課金情報が転送される。なお、このライブターミナルサーバーの代わりにライブターミナルPCソフトをPCにインストールして使用することもできる。

　移動式のズームカメラを設置することができ、この場合にはカメラコントロールソフトを使ってズームやパン、チルドといった操作をPCから行なえる。三連式カメラの場合は、1台のカメラに3台のライブターミナルボックスを接続する。

　上毛によれば、本システムをスポーツやライブの中継、店舗のカメラによる監視といったセキュリティ分野、在宅看護などに提案していきたいという。

機器の価格と発売時期

名称	標準価格	発売時期	月間販売目標
ライブターミナルボックス	12万円	未定	2900台
ライブターミナルPCソフト （キャプチャーボード付き）	5万円	8月下旬	1000台
ライブカメラ （可動型）	12万円	8月下旬	2000台
三連式ライブカメラ （可動型）	未定	未定	300台
固定カメラ（天井）	1万9000円	8月下旬	500台
固定カメラ	1万2000円	8月下旬	500台

ライブターミナルボックス	ライブターミナルPCソフト	ライブカメラ（可動型）
三連式ライブカメラ（可動型）	固定カメラ（天井）	固定カメラ

□ニュースリリース
http://www.jyomo.co.jp/relese/010627
□株式会社上毛
http://www.jyomo.co.jp/

（笠井 康伸）
2001/07/26 17:21