イーシー リサーチ株式会社(ECR)は、国内でのブロードバンドアクセスユーザーの市場実績と将来予測を発表した。これによれば、2001年にはADSLサービス契約数は、115万に増加すると予測している。
ECRは、ITとeビジネス専門の市場調査会社であり、今回発表されたのはECRが独自調査による集計を行ない作成したレポート「国内ブロードバンドアクセス市場戦略分析」に掲載されているもの。
調査結果によると、2000年のインターネット接続契約数は2247万で、そのうちブロードバンドアクセスが可能な接続契約数は197万、99年から2.07倍に増えたとしている。これが2001年には総数が2777万、ブロードバンドアクセスは420万に、その後ブロードバンドアクセスユーザーの数は増え続け、2004年には1461万、全体の46.6%を占めるようになると予測している。
増加の要因についても分析がなされている。まず、2001年に入りYahoo! BBを皮切りにADSL接続サービスの料金低下が進み、またキャリアだけではなく@niftyなどのISP自体がADSLサービスの提供を始めていることなどを挙げている。ECRによれば、2001年後半にかけて料金は急速に低下し、新たなコンテンツなどのサービスメニューが充実するという。
また、ADSLのほかに有線ブロードネットワークスやNTTの光ファイバベースの接続サービスの動きが活発化することも要因の一つ。ISP各社が、対応サービスメニューの準備を始めており、これがブロードバンドアクセスユーザーの増加傾向を活発化させると、ECRは分析している。
国内のインターネット接続市場(テクノロジー別契約数の推移) |
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※ NB: ナローバンド、BB: ブロードバンド |
□イーシー リサーチ株式会社
http://www.ec-r.co.jp/
(笠井 康伸)
2001/08/01 19:58
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