日本テレコム株式会社は8月7日、ブロードバンド時代のコンテンツを提供するための新たなプラットフォームとして、動画コンテンツなどを配信、課金ができるサービス「J-ビジョン」を立ち上げ、コンテンツの配信事業に参入すると発表した。
具体的には、マリーンシステムアソシエイツ株式会社と共同開発した特殊なエンコード技術を用いて、DVDなどの動画映像を500kbps程度に圧縮して、ADSLやCATVインターネットなどのブロードバンド経由で配信、および課金を行なう。
J-ビジョンで提供できる動画は、従来の動画圧縮技術よりも解像度がよく、パソコンのフルスクリーンで十分鑑賞に堪えられる高品質な映像が特徴という。
コンテンツは暗号化して配信されるほか、不正コピー防止のための技術を利用するなど、コンテンツ権利者に安心して配信できるようなセキュリティを実現しているという。
日本テレコムでは、同社のADSL接続サービスJ-DSLのユーザーにJ-ビジョンを紹介していくほか、今後、映画やテレビ、教育などの各種コンテンツ事業者にJ-ビジョンのプラットフォームを利用してのコンテンツ配信を働きかけ、共同で事業を推進していく計画。また、映像配信を伴なう広告の募集や、J-ビジョンのプラットフォームを利用した企業広告、商品宣伝といったコンテンツ配信の請負も行なっていく。さらに、ブロードバンドサービスを提供しているISPにも配信パートナーとして参画を募っていく。
計画では2002年1月から試験サービスを行ない、2002年度から本格サービスの実用化を図っていく。また、J-ビジョンを視聴できる端末もパソコンから、テレビ、携帯電話、PDAなどへと順次拡大させていく考えだ。
□ニュースリリース
http://www.japan-telecom.co.jp/newsrelease/nr010807_b_fra.html
□日本テレコム株式会社
http://www.japan-telecom.co.jp/
□マリーンシステムアソシエイツ株式会社
http://www.telesat.co.jp/
(遠藤 剛)
2001/08/07 20:58
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